自分に本当にふさわしい義肢とは(動画あり)

自分に本当にふさわしい義肢とは(動画あり) 1

体の一部を切断せざるをえなくなり義肢を使うことになったら、そしたらその義肢は自分の体の一部として自分らしいものであって欲しい。

例えば、日焼けが好きだから肌をやくとか、マッチョになるために筋肉をつけるとか、むだ毛の処理をするかしないかとか、自分の体はそうやって自分の好みがいろいろ反映されているものですよね。それならば義肢だって使い勝手はもちろんだけど、そのデザインも自分らしいものであって欲しい、そう考えるのはごく自然なことだと思います。

義肢を作る会社Bespoke Innovationsは世界2つとないあなただけの義肢をつくります。クライアントにとって機能もデザインもぴったりな義肢。試作品は社内で全て制作されます。Core77がBespoke InnocationsのインダストリアルデザイナーScott Summit氏にインタビューしています。どうぞ!

 

モーターサイクルには、エンジン等の機能とそれをつつむ美しいフレームがあります。義肢の場合は、そのフォームは多くの生物医学者達によって作られています、しかし、工業デザイナーがデザインしたものはありません。その結果、ある人の人生に役立つ素晴らしい機能はあるもの、そのビジュアルにはまだまだ助けが必要です。そこで工業デザイナーがチームに加わるのは実に自然で必要なことだと思います。

クライアントの足からミラーイメージでサンプルをとり、それを元に義足をつくります。そうすることで、その人だけの義足ができあがります。しかし、もちろんクライアントの中には両足の義足を必要としていて、本人からサンプルがとれない場合もあります。その場合は義肢のモデルになってくれる人が必要になります。クライアントにあうモデルを探し契約を結びます。臓器提供と似たところがありますね、ただこの場合提供するのは提供者のフォームということになりますが。この義肢のモデルになる人たちの中にはより素晴らしいシェイプで提供したいと、サンプルをとる前にジムに通ってふくらはぎを引き締めた方もいますよ。

我々が行っていることはまだまだ試行錯誤が必要です。まだ新しいことなんだと思います。関連会社の力を借り、いろんな素材を試しています。肌の変わりとして、木やレザー、スエード、カーボンファイバー、ナイロン、多種多様な素材を試しています。車のインテリアやファッションの世界で使用するものならなんでも我々も試しています。医療機器よりデザインとして、それが我々の求めるべきところだからです。

大量生産について考えさせられます。我々のやっていることは1人のために1つの製品を。全く別の見方です。我々の場合大量生産では作る事ができない製品です。試行錯誤を繰り返して作り上げていく1つの製品はまさに美術品と言える美しさです。

クライアントが初めて義足をつけた時、やはり違和感があります。自分の一部とは思えないのです。クライアントの中には義足になってスカートをはくのをやめたという女性もいました。デザインされた義足、これは実に誰かの人生を変えることができる何かだと思います。

私は医療機器に関わるのは初めてです。今までは完全な工業デザイン、Appleと仕事したこともあります。私がいつも嫌っていたのは大量生産。ここでは1人のためだけに1つの製品を作る。クライアントに1人に2・3日を費やします。1つ1つが個々のプロジェクトなのです。そしてユーザーと直に対面してデザインする、じつに魅力的な仕事だと思います。



そうこ(米版