植物考古学者が教えてくれる2500年前のビール・レシピ

植物考古学者が教えてくれる2500年前のビール・レシピ 1

       

ビール好きなら一度は飲んでみたいかも!?

この度、ホーヘンハイム大学の植物考古学者Hans-Peter Stika氏が紀元前500年にどうやってビールを造っていたか? を突き止めたんです。 Stika氏は古代ケルト族の遺跡を研究し、どうやってその地域の人達がビールを造ったかを長年探り続け、ついにそのレシピの再現に成功したました。

嬉しいことにStika氏は、どうやって古代ビールを造るか教えてくれたんです。必要なのはお庭、オオムギ種子、ヒヨス。これがあれば、紀元前500年前に飲まれていたビールをケルト人みたいにゴクゴク飲むことができちゃうみたいです。

まず最初にすることは、庭に長方形の溝を掘ることから始まります。次に、その溝に水をはり大麦をまいて発芽させます。発芽したら乾燥させる必要があるので、大麦が乾燥するまで掘った溝の両脇で火を燃やします。こうすることによってビールの色が濃くなり、スモーキーな風味を出してくれます。また、穀類はゆっくり乾燥させることによって乳酸菌を分泌するんです。他の酸のように酸っぱい味がします。ちなみに、火で乾燥させているので、なかには焦げてしまう大麦もでてきますけど、将来の植物考古学者のために溝の中に残しておきましょう(笑)

次に、大麦をつぶして糖分の量を最大に分泌するようにしてください。糖分は、後で加えるイーストのエサになるので、大切なポイントです。

現在、ほとんどのビールはホップで風味をつけていますが、ホップが初めて使用されたという記録は西暦800年までありませんでした。それより以前は、gruitとして知られている植物ミックスがビールの風味付けに使われていました。gruitの原材料は、のこぎり草、人参種子、ヤエムグラ属の植物およびヒヨスかイヌホオズキだったそうです。この、gruitの材料とすりつぶした大麦を沸騰させてビールに風味を添えてください。十分に香りがうつったら濾します。

次は、濾した液体を加熱してイーストを加えるんですが、イーストがアルコールを造り出すためには、イースト菌が生きていないとダメなので、ビールはゆっくりゆっくり温めなければなりません。イーストを入れる前に温めた石を液体に入れておくという方法もとられていたそうですが、ビールを造り始めてから少し後の時代に導入されたようです。オススメは弱火でビールを温めながらイーストを加える方法です。ちなみに、イーストはお店に買いに行く必要はありません。ブドウやナッツに野生の酵母がいるので、それを使えばいいんです。果物かナッツを液体に加え、更に時間をかけてぬるい液体の中で酵母を活発に発酵させます。温度は10℃~21℃をキープしてください。そして、果物やナッツなど全てのものが底に沈んだら出来上がり! あとは、冷やしてビールを楽しんでください!

2500年前のビールには、イーストが中に入ったままの状態で飲まれていたので、古代ビールは部屋の温度を上げる役割ももっていたそうですよ。

古代ビール、クセがありそうだけど、ちょっと飲んでみたくありません?

[Via Science News, Gruit Ale, Botanical.com, and Wise Geek]

-Esther Inglis-Arkell(原文/junjun )