盗まれた財布が40年ぶりに運んできた時間

盗まれた財布が40年ぶりに運んできた時間 1

1970年のある日、ニューヨーク・タイムズ宣伝部アートディレクター(当時)のルドルフ・R.・レスタさんは本社2階のクローゼットにかけていた上着から何者かに財布を抜き取られ、それっきりになっていました。

そして40年後。現役を退いた77歳のレスタさんの元に「ビルの警備員が工事中、壁の穴から見つけました!」という報せが入り、なんと奇跡的に再会を果たしたのです。思いもよらないタイムカプセルですよね!

財布には「今も惚れ惚れする美人だよ」とレスタさんが自慢する奥様アンジェラ(Angela)さんの写真(上)、庭で遊ぶ2人の愛息(今はともに40代)の写真など、セピアな思い出が沢山詰まっています。

アメリカン・エキスプレスのカードも今と色が違って、ペラペラの紙みたいですよね。

現金はとっくの昔に抜き取られてましたけど、他のものは名刺も社員証も全部当時のままです。お財布を引取りに行く朝、レスタさんは奥様に「(1968年6月5日に暗殺された)ロバート・F.・ケネディの告別式で末弟エドワード・M.・ケネディが述べた追悼挨拶の切り抜きもきっと残ってるよ」と言ったそうですけど、それも、このようにキッチリ残っていました。

 

盗まれた財布が40年ぶりに運んできた時間 2

この歴史的な弔文の録画はこちらでご覧いただけます。この最後の一節はレスタさんに大きな影響を与えた言葉で、今でも諳(そら)んじて言えるそうですよ。

Some men see things as they are and say why.

I dream things that never were and say why not.

ある者は今ある物事だけ見て言う、whyと。

私はかつてないものを夢見て言う、why notと。

そう言えば今日(2月22日)はエドワード・ケネディの誕生日。生きていれば今日で79歳ですか...。

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[NYTimes]

Casey Chan(原文/satomi)