これが最強MacBook Proのすべてだ! 早くも徹底分解で魅力の秘密が...

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なかなかのこだわりっぷりですよ!

もうとっくにギズ読者の皆さまの中にも発売されたばかりの「MacBook Pro」最新モデルの魅力を堪能しておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、早くもこれまで数々のMacBookシリーズを丸裸にして秘密を暴いてきたiFixitから、今回も分解速報レポートが届いちゃってますよ~ん。なんだか知れば知るほど欲しくてたまらなくなってしまいそうですけど、早速まずはベールに包まれた新MacBook Proの真相へと迫ってみることにいたしましょう...

  

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今回の分解レポートの対象モデルには、新たに発売された各種モデルの中でも、クアッドコアのIntel Core i7プロセッサーを採用した15インチモデルのMacBook Proが選ばれていますよ。アップルから発売された初のクアッドコアプロセッサーを搭載するノートPCとだけあって、かなり期待度大のユーザーも多いのではないでしょうか。実際にベンチマークテストでも驚きの速さを見せつけているという話ですしね...

さらにやはり注目せざるを得ないのは、新たにサイドに稲妻ロゴマークのサインで示された「Thunderbolt」ポートが装備されていることでしょう。当初はインテルから「Light Peak」テクノロジーとして登場が予定されていたThunderboltは、最高10Gbpsの転送スピードを実現! 対応機器間でデータ転送速度の大幅なスピードアップを体感できるようになりますよ。

一見すると「Mini DisplayPort」コネクターのような仕様のThunderboltポートですが、PCI ExpressとDisplayPortの両プロトコルに対応しており、ともに10Gbpsの高速データ送受信が可能なんだそうです。早く対応機器を実際に接続して使い倒してみたいものですよね。

ちなみにまだ対応する製品がそれほど多くはない現時点では大した問題でもないんでしょうけど、Thunderboltポートへの最大接続機器数は、2台のHDディスプレイを含む最大で6台までしか接続できないと言われています。いろいろと使いたい機器が増えてきたら、ちょっとこの数字では心もとないような気がしますかね。理論上はFireWireポート接続のほうがThunderboltの10倍以上、USBポート接続だと20倍以上の機器数が同時接続サポートされるようですからね~

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ところで、今回のMacBook Proは、いろいろと中身の大刷新が行なわれたとはいえ、ほぼデザイン的にはこれまでと大きくは変わっていないことも明らかになっていますよ。実際にモデルナンバーも「A1286」となっており、2008年10月の発売モデル以来、アップルはMacBook Proには一貫してA1286の名称を付す方針を貫いているみたいですね。

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さてさて、それでは早速ですが底面パネルの取り外しから分解作業を開始することにいたしましょう。10本のフィリップスネジさえ外せば、いとも簡単に底部をこじ開けられるようになっていますから、これならばそれほど専門知識がなくてもHDDやRAMの交換くらいはだれにでもできるのかもしれませんね。ただし、バッテリーの交換にはややコツが要り、アップルのほうでもユーザーが自分でバッテリーを交換することはできないというスタンスを打ち出してきてますよ。

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DDR3 SDRAMメモリーには、新たに「PC3-10600」が採用されています。これまでのMacBook Proには「PC3-8500」のRAMが採用されていたのですが、ここはグレードアップが図られたということですね。ちなみに新MacBook Proが採用したPC3-10600は、2010年に刷新が行なわれた21.5インチモデルおよび27インチモデルの「iMac」に実装されているのと同じRAMですよ。実はRAM回りでも高速性能アップを達成してきたアップルの新MacBook Proへの意気込みが伝わってきたような感じもしました!

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一方で、新MacBook Proにも1世代前の旧MacBook Proにも、同じ77.5Whのバッテリーが装備されていましたね。つまりバッテリー容量的には同じなんですけど、バッテリー駆動時間のほうは旧モデルが最長で8~9時間というスペック値に対して、新モデルでは最長でも7時間とレベルダウンした格好になっています。ただし、この数値に関しましては、どうやら一概にバッテリー寿命の低下を意味するわけではないとの納得な指摘も出てきておりまして、その真相に関しては実際のユーザーの皆さまからの使用レポートを待ちたいところでしょうかね~

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わりと底面パネルは簡単に開けられるのに、すぐに中から姿を現わすバッテリーの交換はユーザーが自分ではスムーズに行なえないだなんてなぜなの? その疑問の答えは、バッテリーを本体に固定しているネジにありましたね。ネジ頭にY字の切り欠きが入った「TRI

-WING小ネジ」が見えるでしょうか。普通はこの特殊ネジに対応したドライバーなんて持ってない人が多いでしょうから、バッテリー交換は一般ユーザーには難しいということでしょうかね。ただし、この難関さえクリアーできてしまえば、そんなにバッテリーの取り外しは難しくなさそうでもありますよ...

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一方、こちらにはワイヤレス通信を担う各種アンテナやコントローラーのソリューションが収まっているようなので、取り外して中を詳しく調べてみることにいたしましょう。

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中央に大きく位置しているのは、IEEE802.11nに対応したワイヤレスLANコントローラーとなるBroadcom製の「BCM4331」です。送受信をつかさどる3本のアンテナが接続され、3×3のパフォーマンスを発揮する安定した高速通信環境が整えられますよ。一方、右サイドには内蔵Bluetooth 3.0カードといたしまして「BCM2070」コントローラーが配置されていますね。ワイヤレスLAN通信とBluetooth通信を別々に独立させたのは、熱対策の意味合いが大きいのではないかなとも思われますが、実際のところはどうなのでしょうか?

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冷却システム構造といたしましては、まずはこれまでと同様に2個のファンが設置されていましたね。温度センサーは各部に散りばめられていて、バッテリー回りやロジックボード、トラックパッド周辺などに設置されているのが確認されていますよ。

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ちなみにメインボードはヒートシンクと一緒に取り外せる構造になっているようでして、これはこれで良い設計ではないかなとも思いますね。

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1世代前の15インチのMacBook Proとは異なり、ヒートシンクは大きなメインのものに加えまして、小型の小さなヒートシンクを2つ備えた仕様になっていましたよ。ただ、いろいろと熱対策に気を配っている様子は見て取れますけど、実際のところはパワーアップしたCPUやGPUから発されるヒートでの過熱にどれほど耐え得るものなのか、ちょっと本当に使い倒してみないことには効果のほどは分からないというところでしょうかね~

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これが注目の新ポートとなるThunderboltのコントローラーの役目を果たしていると思われる新チップですよ!

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一方、こちらは新たにGPUに採用されたAMD製の「Radeon HD 6490M」でございます。えっ、AMDブランドのGPUなんて存在したっけ...という疑問を抱かれた方もおられるかもしれませんので、念のために解説を付け加えさせていただきますと、GPU製品名の「Radeon」に示されているように、懐かしきATI Technologiesの流れを組むGPUとなっております。2006年のAMDの買収以降も製品名には「ATI」を冠していたのですが、とうとう最近ではブランディングからもATIの名称は外されてしまい、代わりに堂々たるAMD GPUの時代になってきましたよ。これも時代の移り変わりなんでしょうね...

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そしてこちらが「Sandy Bridge」を採用して大きく生まれ変わるとの期待通りに採用されてきた、新たなクアッドコアのIntel Core i7プロセッサーの姿です。まさに今回のMacBook Proの大刷新を担っている主役のクローズアップが連続で登場してきましたね!

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さてさて、ロジックボードのフロントサイドを全体的に眺めていくことにいたしましょう。レッドカラーで囲まれたエリアには、インテル製の「BD82HM65」プラットフォームコントローラーハブが見えますね。続きまして、すでに既出ですが、オレンジカラーのエリアにはAMD製GPUのRadeon HD 6490Mが配されており、そのラベル名は「AMD 216-00809000」となっていました。イエローカラーのエリアにはクアッドコアのIntel Core i7「2630QM」モバイルプロセッサーがあり、こちらのラベル名は「2V041112A0127」となっていますよ。

グリーンカラーのエリアにはBroadcom製のイーサネットおよびメモリーカードリーダーコントローラーとなる「BCM57765B0KMLG」が、ブルーカラーのエリアには新たなThunderboltコントローラーの役割を担っていると思われるインテル製の「L051NB32 EFL」がありました。あと詳細情報が得られていないのですが、パープルカラーで囲まれたエリアにはParade製の「PS8301 U08FUC」が、ブラックカラーのエリアにはTDK製の「6T213HF 1045 H」の実装が確認されていますね。

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今度はロジックボードのバックサイドに目を向けてみることにいたしましょう。まずは2つのレッドカラーで囲まれたエリアにサムスン製のGDDR5 SGRAMとなる「K4G10325FE-HC04」が配されていますね。1Gb(128MB)のメモリーチップをダブル搭載して2Gb(256MB)の性能を実現していますよ。オレンジカラーのエリアには、これまでのMacBookや最新の「MacBook Air」ならびに「Mac mini」最新モデルに搭載されていたのと同じCirrus Logic製の「4206ACNZ」オーディオコントローラーが写っていますね。

さらにはイエローカラーのエリアにSMSC製の「USB25138」というUSB2.0ハブコントローラーファミリーが、グリーンカラーのエリアにLattice Semiconductor製の「LFXP2-5E」プログラマブルロジックデバイス(FPGA) が、パープルカラーのエリアにはIntersil製の「ISL6263 CHRZ」および「ISL6236 IRZ」スイッチングレギュレーターが配されています。詳細情報は不明なのですが、ブルーカラーのエリアにはST Microelectronics製の「6640 N053」が、ブラックカラーのエリアにはCypress製の「CY8C24794-24L」が装備されていましたよ。

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ここまでいろいろと旧モデルからのアップグレードポイントの際立つ点に注目してまいりましたが、ただし、いざロジックボード回りを離れてしまうと、今回の新たなMacBook Proには目立つ変更点はほとんど見つかりませんでしたね。その中で敢えて変わっているポイントを挙げるとすれば、SuperDriveのモデルナンバーが新しく「UJ8A8」となっていました。2010年リリースの15インチモデルのMacBook Proには「UJ898」というモデルナンバーのSuperDriveが搭載されていましたよ。

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さてさて、いかがでしたでしょうか? いろいろと今回の大刷新でのパワーアップの秘密なんかも見えてきましたよね! なお、歴代のMacBookの分解レポートに取り組んできたiFixitの率直な感想といたしましては、やはりユニボディー構造というのは分解しやすくていいんだそうですね。今回のMacBook Proでも、底面パネルさえ外せば、バッテリー交換にはやや難ありでしょうけど、かなりの作業を大きな障害なく進められたと締めくくっています。もしもLCD液晶パネルの交換なんかに取り組もうと思えば、非常に大きな難関に直面しそうですけどね。

iFixit

Jason Chen(米版/湯木進悟)