凡人は絶対ムリ! 世界最小の文字を彫った超人の7ヶ月の闘い

凡人は絶対ムリ! 世界最小の文字を彫った超人の7ヶ月の闘い 1

米の文字入れで驚いてちゃいけませんね。

こちら世界最小の彫り文字です。文字入れどころか、医療用顕微鏡で400倍に拡大しないと裸眼じゃ見えもしない! 64歳のグラハム・ショート(Graham Short)さんが手作業で彫りました。

ショートさんは、イギリスの王家のレターヘッドの型など手がける銅・鉄版彫刻家です。ネジやペーパークリップ、ピンの隅っこにちっちゃな文字を彫るのが大好き。憑りつかれてると言って良いほどで、「1960年代初頭にエングレービングを始めて以来ずっと、世界の誰よりも小さな文字を彫りたいと思ってきた」と言います。

でもこのたびのブツは1mmの10分の1の刃の先ですからねぇ...手のちょっとした震えも許されません。この写真のようにバシッと仕上がるまでには、それはそれは想像を絶する準備と鍛錬、葛藤があったのです...。

  

作業ができるのは、車の振動が最小になる夜間だけだ。右腕を椅子のアームに荷物用ストラップで縛りつけ、無駄な動きを最小限に抑える。体が完全に静止状態となるタイミングを捉えるよう、聴診器で心拍をモニターしながら、脈と脈の谷間に1画引く。1日1万メートル泳ぎ、脈拍は1分30回まで落とせる。

週のうちほとんど毎晩欠かさず深夜零時から5:30amまでかみそり刃の作業に没頭する。それが7ヶ月続いた。調子が良い晩もちっこい文字3個彫るのがやっとだった。

ぐおぉぉぉ...読んでるだけで息が詰まる!!

「これはほんのちょっとの押し加減が成否を分けるんですね。この剃刀が終わった時には感動なんてもんじゃなかったです。あと一歩のところで1本書き損じてダメにしてしまったことが何度もありましたから。たぶんこれで150枚目...正直、途中で数えるのやめてしまったけれど」(ショートさん)

まさにNothing Is Impossible(不可能なことは何もない)。これだけの鍛錬と忍耐を持ちあわせている人が他に何人いるものやら!

[Telegraph]

Rosa Golijan(原文/satomi)