「世界の終わり」にどう対応する? ニューヨーク州が公式マニュアル発行

「世界の終わり」にどう対応する? ニューヨーク州が公式マニュアル発行 1

『アイ・アム・レジェンド』が実現してしまったら...?

大規模なテロ化学物質汚染パンデミック...まさかと思うような事態ですが、絶対に起こらないという保証はありませんし、2001年の同時多発テロではその「まさか」が起きてしまいました。その教訓も踏まえ、米国ニューヨーク州から、こうした終末的な事態への対応ガイドラインが発行されました。

  

といっても、特に裁判官や弁護士など司法関係者向けのガイドラインなので、「サバイバルのためのマストアイテム」とか「食糧確保方法」といった内容ではありません。

これによると、基本的に政府が非常事態を宣言すれば、政府は混乱を抑えるためにいろんなことができます。たとえば夜間外出禁止令とか、隔離とか、令状なしの捜索とか、感染した動物の殺処分といったことです。というと「何でもあり」になってしまうかのようですが、このガイドラインでは、こうした行為の根拠となる既存の法律や憲法の関連する項目を詳細に示しています。

ガイドラインでは、危機の中で起こりうる諸状況に即した対応策も示されています。たとえば裁判の出席者が、空気感染する新型の伝染病にかかっているときにどうすればよいか? といったことです。以下はニューヨーク・タイムズの記事からの引用です。

感染したニューヨーカーが、マスクをした裁判官や弁護士や裁判所職員に囲まれている光景は、このようなガイドラインにとっても悲惨なもののようです。「法廷で複数の参加者がマスクをしていると、裁判の進行に支障が出ると考えられます」とマニュアルでも書かれています。そんな場合の対応策として、感染者側がマスクをすること、もしくは「感染した当事者を別室に隔離し、法廷と音声・映像でつなぐ」ことを提案しています。

さらに、「(感染が広がりすぎて)裁判がすべて電子的に行われる場合は、最低限全ての手続きの音声・映像の記録を残すこと」といった指示もあり、かなり具体的です。

でも、なるべくこんなガイドラインが実際必要にならないことを祈ります...。

[NYT]

Kyle VanHemert(原文/miho)