「日本の原発事故はレベル5」とフランス(追記あり)

「日本の原発事故はレベル5」とフランス(追記あり) 1

経済産業省原子力安全・保安院が本日午前8時前からの会見で、「福島第一原子力発電所2号機で15日午前6時10分に爆発音があった」、「核燃料が水面から2.7m(全体の半分程度)ほど露出している」ことを明らかにしましたね。

日本政府は今回の核の被害規模を国際評価尺度(INES、0-7)の「レベル4」としているわけですが、フランス国内原子炉58基(日本の3倍)の安全管理を担当する仏放射線防護・原子力安全研究所André-Claude Lacoste所長は「少なくともレベル5、もしかしたらレベル6かもしれないのに日本政府は危機を小さく見せようとしている」と苛立ちを表明しているそうですよ。

国際原子力機関(IAEA)によると、レベル5の被害規模は以下のようになります。

人・環境への影響

• 限られた量の放射性物質が放射され、おそらく計画的対抗手段を講じる必要性がある。

• 被爆で死者数名

放射性物質のバリア、制御への影響

• 炉心に深刻なダメージ

• 核施設内で大量の放射性物質が放出され、公衆被曝の可能性が高い。これは大事故・火災で発生することがある。

レベル5というと1979年3月28日、米ペンシルバニア州ハリスバーグ郊外のスリーマイル島で起こった原発事故と同じレベルですね。あれはデザイン上の欠陥と操作エラーで核燃料棒が一部露出し、部分的に炉心融解が起こった結果、放射性ガスが空中に放出された事故で、米国では誰でも知っているんですが、死者は出ていません。規定は飽くまで目安ということで。

 一方、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は、日本政府から現在IAEAに支援要請が来ていると話しており、原子炉の設計構造上、レベル7(チェルノブイリ事故。死者50名)まで上がる可能性はないと明言しています(14日17.45CETに行った最新の記者会見の動画はここ)。そうあってくれるよう切に願ってます。

周辺地域から避難した住民の数は述べ18万5000名(13日現在、IAEA調べ)。

UPDATE: 菅首相が今(15日午前11時)会見で20km圏内退避に加え、20-30km圏内住民にも屋内待機するよう指示しましたね(全文)。ロイターによると、フランス大使館ホームページ日本語版に「今の風向きだと微弱な放射能を帯びた風が東京に10時間以内に届く可能性もある」と警告を出したようです。が、微弱ですので「屋内にいて窓を閉めパニックしないように」すれば大丈夫とのことです。

[Ast RepublicainIAEA Update on Japan Earthquake]

Jesus Diaz(原文/satomi)