いよいよ国内初登場! 最新スマートフォンOS「Android 2.3」の徹底ファーストインプレッション(動画あり)

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ついに「iPhone 4」との真剣勝負の決戦の火ぶたが!

待ちに待っていた日本国内のAndroidユーザーにとっては、いよいよNTTドコモからの「Xperia arc」発売をもちまして、グーグルの最新スマートフォンOSとなるGingerbread(ジンジャーブレッド)こと「Android 2.3」が身近にやってきますね。ソニー・エリクソンから女性ユーザーのハートをもつかむ美しくセクシーなアーク(円弧)フォルムのデザインで登場してくるXperia arcは、そのハードウェア面での完成度のみならず、ついに国内でも姿を現わしたAndroid 2.3がかなりスゴいぜって評判のようですよ。これは絶対に気になりますよね。

米国では一足早く昨年末から、このグーグルのスマートフォン向けでは現時点で最強となるAndroid 2.3のリリースが相次いでいたのですが、そのファーストインプレッションレポートに今回は注目しながら、これから日本でも続々と予定されるAndroidケータイの最新ユーザーエクスペリエンスに思いを馳せてみることにいたしましょう〜

 

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なんかAndroidは次々とOSのバージョンが変わるから、もう本当のところはよく分かってないんだよねって方もいらっしゃるかもしれませんけど、米GIZMODO編集チームの率直な感想は、とうとうAndroid 2.3でグーグルの開発チームも真剣にデザインにこだわってきたよなっていうポイントに主に絞られているようですよ。

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そもそもグーグルは最初にAndroidをスマートフォン向けOSとしてリリースして以来、目まぐるしくOSのバージョンアップを繰り返しては、数々の魅力の新機能の搭載に注力してきました。ただ、ここまでの開発努力によって、かなりスマートフォンOSとしての完成度も高まり、Android 2.3に至っては、前バージョンのFroyo(フローズンヨーグルト)こと「Android 2.2」と比較すると、そんなに大幅なる機能向上は見られません。むしろ、より各機能のユーザーインターフェース面でのブラッシュアップが図られ、さらに直感的で使いやすいスマートフォンOSとなってきてますよ!

ところで、このソフトウェア面でのフィニッシュにこだわったAndroid 2.3なのですが、意外なことに機能面での追加よりも既存モデルでの完全対応は困難となるエリアも少なくないとあってか、米GIZMODO編集チームのお勧めは、これから日本国内でもリリースラッシュが期待される、最初からデフォルトでAndroid 2.3を搭載しているスマートフォン新機種の購入での利用がベストとされていますよ。一部の機種を除いては、なかなか現行のAndroid 2.2からのアップデート対応でフル活用できるモデルを探すのは容易ではないんですって。そろそろ買い替え時なんだよねってギズ読者の皆さまは、今後は迷わずAndroid 2.3搭載モデルを検討しちゃったほうがいいのかもしれませんね...

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すでにお伝えしたように、実は基本的な搭載機能の面ではAndroid 2.2でもAndroid 2.3でも大した違いは見られません。ほぼ機能的には、どちらのOSを搭載するモデルでも同じに近いと言えるでしょうね。ただ、両方のOSを使い比べてみて気づくのは、単にデザイン的に洗練されて使いやすくなったよなというだけではなくて、Android 2.3へと進化を遂げたことで、非常に各動作はスムーズな高速化が達成されていますよ。

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まだ日本のユーザーには馴染みがなくて残念ですが、米国内での反響は、例えて言うならば、マイクロソフトが「Windows Phone 7」で目指している路線と似てるかなっていう声が上がっています。いろいろな高機能はそのままに、どうすればもっとユーザーにとって使いやすいユーザーエクスペリエンスを実現できるだろうかというポイントへのこだわりが各所で感じられますよ。キーボード入力1つを取り上げてみても、格段にタイピングしやすくなっていますし、画面スクロールがどこで終わるのかを示すために追加されたラインインターフェースだって、ちょっとした配慮に過ぎないかもしれませんが、やはり非常に使いやすくなった一面です。

もし大胆に発言してもよいならば、これはようやく真の意味でiPhone 4のライバルとして台頭してくるだろうなっていう意見が、かなり米GIZMODO編集チーム内では飛び交っていましたよ。つまり、各操作の反応の早さですとか、より直感的に使いこなせる完成度などの観点から、本当にiPhone 4でもAndroid 2.3でも、購入後に大差なく満足できる互角の環境が整ってきたかなって印象でしょうかね。ただ、中には正直な感想ともいたしまして、もっと早くグーグルはこれくらいデザイン面でも本腰を入れてくればよかったんだけどなって声も出てきてましたけどね〜

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スピード! スピード! スピード!

Android 2.3になってグンとよくなったことを挙げるとするならば、このポイントに尽きるでしょうね。キーボードが打ちやすくなったり、各操作の反応がアップしたり、ダウンロードしたアプリの管理が便利になったり、つまるところは使いやすくなって大きく変わったのはスピード感ではないでしょうか。

あとこれから威力を発揮してきそうなのは、より主要なコンポーネントがコアOSから切り出される設計が進んだことです。「Gmail」を始めとするメジャーな各機能が、OSの全体的なバージョンアップを待つことなく、今後さらにスムーズな改良を遂げて進化していきそうですよ。このアプローチはなかなかいいですよね。

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一方、やはりまだ不満なポイントとして残るのは、完全にユーザーフレンドリーなデザインへの進化を遂げ切れていない点でしょうか。もっと隅々まで美しいデザイン完成度にこだわってほしかったような気もしていますし、これはややPCライクなアプローチだよねってエリアが各所に見受けられるのも否定できませんね。この辺りはやっぱりまだまだギークなユーザー層に受けそうな特徴が色濃く、より自然なインターフェースで親しまれやすいという点ではiPhone 4に軍配が上がりそうでしょうかね〜

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今後のAndroidの発展への願いも込めまして、さらに指摘していくならば、対応アプリを見つけてはダウンロードしてくる「Android Market」の使いやすさにも、もっともっと向上を求めたいところでしょうか。あと、iPhone 4では「FaceTime」ビデオ通話機能がキラーアプリに位置づけられてましたけど、いまだにこれに匹敵する標準機能がAndroid 2.3では組み込まれていないのが残念でしたね。せっかく多くの搭載モデルでフロントカメラを備えているのに、おまけに「Google Talk」までグーグルは自前で開発してOSに装備しているのに、ここは頑張ってほしかったところです。あと音楽再生機能を始めとするマルチメディア環境面でも、ブレイクスルーを期待したかったかな...

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いかがだったでしょうか。いろいろリクエストしたいポイントがあるのは確かでしょうし、iPhoneにもAndroidにも、それぞれにいいところがあるのも事実でしょうから、比較していけばきりがないかもしれません。ただ、全体的な評価を出すならば、この最新のAndroid 2.3の総合成績は非常に優秀だと思いますよ。

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これまで目まぐるしくバージョンアップを続けてきたAndroidの現時点での完成系と呼ぶにもふさわしいフィニッシュが各所で実感できるのは間違いないでしょう。とうとうデザインやユーザビリティーという分野でも本気で力を入れてスマートフォンOSとして進化を遂げるAndroid 2.3に、さらなる躍進の可能性を見た思いです。今年も引き続きスマートフォン戦線が熱く熱く燃え上がりそうですよね!

Matt Buchanan(米版/湯木進悟)