福島第一原発の屋外からプルトニウム・汚染水検出、仏に協力要請(+海外報道・上空最新映像)

5重の壁がついに...?

福島第一原子力発電所敷地内5ヶ所で21、22両日に採取した土壌から微量のプルトニウム238、239、240が検出されたことが東電武藤栄副社長の29日未明の記者会見で明らかになりましたね。

うち1号機の西北西約500mのグラウンド付近と北約500mの固体廃棄物貯蔵庫前の2ヶ所で検出されたプルトニウムは「今回の事故で損傷した核燃料棒から出てきたと考えられる」そうです(時事)。

これを受け経済産業省原子力安全・保安院は同日未明会見を開き、「一定の燃料に損傷があることを示している」、「(圧力容器や格納容器など)5重の壁が守れなかった。非常に憂うべき事態だ」と述べました

プルトニウムはそう簡単には飛び散らないようですが、拡散という面では28日夕の東電記者会見で出た汚染水の状況も気になりますよね...。1~3号機のタービン建屋と海の間にある「トレンチ」と呼ばれる地下トンネルに水がたまってるらく、水面の放射線量を測ってみたら2号機のトレンチの水からは1時間1000ミリシーベルト以上の線量が検出されたんだそうな。日本原子力安全委員会では炉心から直接出たのかも...と話してます。

たて穴から海までは、あと55m(図解)。今の段階では「放射性物質を含む水が海に流れ込んだ形跡はない」ということですけど、燃料棒露出を防ぐためにも注水は続けなきゃならないし、水を注いで冷却すれば汚染水が出るというジレンマで...なんともはや...。

海外報道もいくつか拾っておきましょう。

 CNN「プルトニウムが建物外の土壌で検出されたが、人体に害はないレベル。リーク元は不詳」

ABC「汚染水が海にダダ漏れか?(未確認情報)」

ワシントン・ポスト紙は「東電の清水正孝社長はどこに雲隠れしてるのだ? アメリカ大使館と同じ界隈にある自宅マンションのドアマンに取材してみたが、ここ2週間は見かけないという返事だった。[...]メキシコ湾原油流出事故でBP社長を叩きまくった米国のマスコミとは対照的に、日本の報道機関は東電ボスに寛容だね」と書いてますよ。

BBCは「日本では津波で1万人以上が亡くなり、生存者は寒さと飢えに苦しんでいる。なのにマスコミは死人がひとりも出ておらず今後も出る確率の低い放射能のニュース一色だ」という論説を掲載しました。

冷静になってみれば確かにそうですけど...まあ現場で1日2食の劣悪な環境で働く決死隊のことを思うと...。

尚、フランス産業・エネルギー・デジタル経済省エリック・ベッソン大臣は同じ月曜、東電からフランス政府に専門家派遣の要請があったことを明らかにしました。何度も密に連絡を取り合っており、原子力世界最大手Areva社から放射能汚染水回復・処理の専門家2名を送るほか、「この難局打開のサポートに必要とあればいくらでも必要なだけ専門家を派遣する用意がある」とAFPに話してますよ。なんとか水際で止めてくれると良いですね。

Jesus Diaz(原文/satomi)