Amazonで2300万ドル(約19億円)! の値がついた書籍とは?

著者もびっくりされてることでしょうね。

生物学者のピーター・ローレンス氏による『The Making of a Fly』は1992年に出版された書籍で、その筋ではおそらく良書なんだと思います。とはいえ、どんなにすごい本だろうと、入手困難だろうと(今絶版になっています)、新品が2369万8655ドル93セント(約19億円)って、どういうことでしょうか? Amazon.comで、そんな価格が付けられていたんです。中古本はたった35ドルで売られているのにです。どういうことでしょうか?

  

この書籍は、2つの書店から出品されていました。BordeebookProfnathです。マイケル・アイゼンさんは、この本の価格が吊り上っていく様子をウォッチしていました。

僕がこの本の価格が百万ドルを超えているのに気づいたとき、BordeebookはProfnathの1.270589倍の価格をつけていました。そして(再度価格が上がった後でも)BordeebookはProfnathの1.270589倍の値付けをしていたんです。なので、少なくとも一方の書店は、もう一方の書店の価格を元に自動的に値付けをしていることがわかりました。そしてさらにウォッチしていくと、全体のパターンがわかりました。

1日1回、profnathは価格をbordeebookの価格の0.9983倍に設定していました。両出品者の価格はその後数時間は、そのままです。その後bordeebookがprofnath側の価格変化を「察知」して、profnathの価格の1.270589倍の価格を付けます。そのパターンが翌週ずっと続きました。

そんな風にして価格がどんどん吊り上っていったんです! 1日に約1.27倍ですが、1週間では約5.3倍、1ヵ月で約1253倍になります。

アイゼンさんが推察するところでは、ProfnathとBordeebookがこのような値付けアルゴリズムを使っていた理由はこうです。Profnathは、同じ本を出品する業者の中で最安値を付けつつ、異常な安値にはならないよう、競合業者の最安値の0.9983倍の価格を付けるよう設定していたと思われます。一方Bordeebokは、実際には在庫を持っていなかったため、競合よりも高額になる1.270589倍にしていたのではないかと考えられます。

自動で値付けされていると、こんなことが起きてしまう場合があるんですね~。

[Michael Eisen]

Casey Chan(原文/miho)