デジタルカメラを発明した男 発明品で重要なのは周りに馴染ませること(動画あり)

なんだかポワンとしたかわいい方なんですね。

彼の名はSteven Sasson、デジタルカメラを発明した男。イーストマン・コダックの開発担当者だった彼は、1975年の12月にデジタルカメラを発明しました。上の動画は、David Friedmanさん制作のSteven Sassonさんのビデオポートレート。動画の中には、彼が発明したデジタルカメラも登場しますよ。

思ったよりもコンパクトな最初のデジカメ。スイッチには2段階あり、1プッシュ目で電源オン、2プッシュ目で写真を撮影。マシンの下方に入っているデジタルメモリーカードに画を焼き付けます。この時点では写真を撮影したものの、保存はされていない状態。ここから当時何に記録したかというと、...なんとカセットテープ! テープには30枚の画像が記憶されます。なぜ30枚なのか? それはフィルムの24枚撮りと36枚撮りの中間をとってそう決めたそうです。1、2枚しか記録されないのであれば役に立たない物だと思われるし、100枚も保存されては当時の人はそんなたくさんの枚数をどうしていいかわからなくて困ってしまう、と。30というのは実にちょうどいい数字だったそうです。

記録枚数のことからSasson氏が語るのは、ユーザーの文化を、生活をよく見る事が大切だということ。文化を見極めて彼らがどういう状況に慣れ親しんでいるかを知り、そこからアプローチすること。そうすることで、アイディアは必要以上に複雑化することもユーザーがこんがらがることもなく、物事はシンプルに進んでいくのだそうです。

現在、デジタルカメラ技術は驚くほど進歩しました。高画質で美しい写真が撮れるデジカメが多く出回り、多くの人がそれを手にする今。携帯でどこでもいつでも美しい写真が撮れ、それをリアルタイムで共有することすらできる今の世の中。

現在のこのデジタルカメラ達を見て、Sasson氏はこう語ります。「デジタルカメラの発明者達は、この発明品が世界中を巻き込んでみんなで作り上げて行くものになるということをわかっていたのだと思います。アイディアがしっかりと成熟する頃には全く違う世界になっている、そういうことにきちんと気づいていたのだと思います。それがデジタルカメラの歩みです。」

新しい発明品を世に送り出す時に周りの普通をよく見る、とは簡単なことでなかなか難しいことのように思います。やっぱり誰だって、ほらすごいだろ!って言いたいですものね。すごい発明アイディアはそのままに、それに付随することを馴染むように設定する。なるほどなるほど。

[David Friedman via Laughing Squid]

そうこ(Sam Biddle 米版