美しい海中写真の数々! その歴史とは?

美しい海中写真の数々! その歴史とは? 1

美しくも愛らしいクリオネの海中写真です。

ほとんど工芸品みたいに絶妙な色や透け具合や素材感や形をしていますが、これが素の姿だってことに自然のすごさを感じてしまいます。

そんな風に我々を楽しませてくれる海中写真ですが、National Geographicで海中写真の歴史を紹介してくれてました。たとえば、世界で一番最初に撮影された海中カラー写真がこちらです。

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これは1926年、ウィリアム・ロングリー博士とNational Geographicの撮影スタッフのチャールズ・マーティン氏がメキシコ湾で撮ったホグフィッシュの一種です。

当時は現在のようなフラッシュは当然使われておらず、マグネシウムの粉を爆発させることで発光させていました。なので、ロングリー博士とマーティン氏は海上にこんな設備を控えさえておいて、カメラのシャッターを切るとマグネシウムが爆発するように仕掛けていました。

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フラッシュと言えば、海中写真を撮る際に光の独特の使い方をする写真家もいます。以下はデヴィッド・デュビレ氏の作品ですが、National Geographicのある編集者は、こうした写真を「デュビレの十八番ショット(customary superb Doubilet shots)」と呼んだりしています。

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さて、海中の生物を被写体とした海中写真は、時代とともに環境問題を訴えるメッセージとしても撮られるようにもなりました。こちらはチャールズ・ニックリンの作品で、地球温暖化により絶滅が危惧されているカナダのハドソン湾に生息する白熊を捉えたものです。

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また海中写真は、生物だけでなく人工物に文字通り光を当てることもありました。たとえば1985年9月、海洋地質学者のロバート・バラード氏らは1912年に沈没したタイタニック号を発見しました。写真家のエモリー・クリストフとそのクルーは、潜水調査船に水中ソリをつなぎ、そこにスチルカメラを載せて2万フレームもの撮影を行いました。

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ところで、海中写真を撮るときのコツはあるんでしょうか? 冒頭のクリオネ写真を撮ったロシアの生物学者、アレクサンダー・セメノフ氏に聞いてみました。セメノフ氏は写真家ではなく、独学で海中写真の技術を身に着けたそうですが...。

簡単です。

カメラとマクロレンズを水中用のケースに入れます。いろんなコードをつないで、ボタン類や水中用ストロボも確認します。そのハイテク装備で大体8kgくらいになるので、それを持ってボートに乗り込み、海に潜って、被写体となる生物を探します。カメラとストロボの全パラメーターをマニュアル設定したら、動いたり、息もしないでください。フォーカスもちゃんと合わせてくださいね、オートじゃなくマニュアルで。最後にシャッターボタンを押して、以上です。まああとは、潮の流れとか水が冷たいとか水深20メートルにもなれば暗いとか水が濁ってるとか、いろんな問題はあります。でも、2、300回も潜っていれば慣れてきますよ。

って、全然簡単じゃなさそうですね...。そんなセメノフ氏による写真はこちらで他にも見られますので、チェックしてみてください!

[Wonder How To via NotCotNational Geographic]

Kyle VanHemert、Kat Hannaford(原文1原文2/miho)