あれから1年。BP石油流出事故の後片付けはどうなった?

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だいたい1年が経ちました。

BP社の石油掘削施設Deepwater Horizonが爆発して海底油田から約78万キロリットルの原油がメキシコ湾全体へと流出したメキシコ湾原油流出事故が起きてから。いろいろな対策がとられ、湾はマシになりましたけど、まだまだダメージで苦しんでいます。

EconomistがBPの原油流出事故の、これまでの長期的結果について調査したところ、まだまだ課題は沢山あるものの、テキサスA&M大学エコロジストThomas Shirleyさんの話では、思いがけない天候が、影響を受けやすい湿地帯から原油を追い払い、オイルが微生物のごちそうになったことで、もっと最悪な状況からは、逃れることができたという説も出てきて、複雑な所感にたどりついたようです。また、海洋大気局(NOAA)40%ほど回収できたと見積もりを出したそうです。つまり、今でも沢山の原油が環境に押し入り、野生動物と人間集団を苦しめているということです。汚染されたサンゴ礁、食物連鎖を揺るがし、バクテリアによって誘発された酸素デッドゾーン、などなどは氷山の一角。生態上の問題は沢山あります。

そして、化学分散剤への心配、ビジネスへの影響により何十億ドルの損失に何十万人もの居住者たちの生活が脅かされたり、地域の観光イメージへの大打撃は、そう簡単に回復できるものではありません。 

これらの件についてBPの頭の固い考え方は、ぜんぜん助けになっていません。例えば、海をキレイにするために必要だということで淡水がリリースされた際に破壊されてしまったカキの養殖場の修繕費の支払いを拒否しました。理由は、二枚貝は原油がある状態でも生き延びたかもしれないから、だそうです。

汚染の元は違うけど、原発問題で似たような事が起きています。多くの人が職や住む場所を失ったり、風評被害で農家、酪農、観光地が悲鳴をあげてたり...。修繕費や補償の問題、事故自体の問題について、BP社よりも上手にちゃんと対処してもらえる事を願うばかりです。

[The Economist]

Sam Biddle(原文/junjun )