【ギズ徹底解説】タブレットの常識を超える...これが新発表「Android 3.1」のすべてだ!(動画あり)

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もしや「iPad 2」をも超えたか?

思わずそんな期待も高まってしまいそうな出来栄えのグーグルの最新タブレット向けOS「Android 3.1」が姿を現わしてきましたよ! 「Honeycomb」の開発コード名で「Android 3.0」を搭載したタブレットが、ほんのついこの前にリリースされてきた感覚だったんですけど、グーグルのアップデートスピードは並大抵のものじゃありませんね~

将来的にはタブレットとスマートフォンで別々のバージョンのOSが乱立するのではなく、次世代の「Ice Cream Sandwich」なる開発コード名のAndroid OSで統合されるビジョンが明らかにされちゃいましたけど、現時点ではこのAndroid 3.1こそが、グーグルにとって全力投球でタブレット環境をベストなものにする努力が注ぎ込まれたOSということになります。そしてグーグルのタブレットにかける意気込みのスゴさが如実に表われてる完成度のような気もしましたよ。

やっぱりAndroidタブレットは頑張っちゃいるけどiPadには勝てないよねぇって評価してたのも、もしかするといまは昔の話なのかもしれません。だって、Google I/Oの発表会場でAndroid 3.1を目にした米GIZMODO編集チームの面々は、こりゃぁ、単なるAndroid 3.0からのマイナーアップデートでは片づけられない素晴らしさだなって、思わず唸り声を上げちゃってましたから。これから続々と対応モデルも出そろいそうな感動のAndroid 3.1のエクスペリエンスを、ちょっぴりですがお見せいたしましょう。

 

マジでFlashの再生スピードが速い!

いやはや、この特徴だけでも、iPadでなかなか味わえない魅力を十分に感じちゃうユーザーも中にはいらっしゃるかもしれませんけど、Android 3.0からAndroid 3.1へのアップデートで目に見えて体感できる改良ポイントの1つが、Flashコンテンツの再生時の高速化でしょうね。モトローラの「XOOM」タブレットでテストしてみたところ、Adobe Flash Player 10.3のハードウェアアクセラレーション機能も存分に活かされて、非常に快適な再生環境が確認されていますよ。

確かにiPadやこれまでのAndroidタブレットでも「YouTube」の専用アプリなどから動画を再生すれば、かなり使い勝手がいいことは実証されてきたかもしれません。でも、このAndroid 3.1からは普通にデスクトップ向けにデザインされたサイト上の埋め込み動画や、専用アプリが用意されていない動画サイトのFlash再生であっても、ストレスなく見られるような気がしましたね。さすがに720pの動画再生ではもたつくこともありましたけど、360pの動画なら快適そのものですよ。Flashとの相性の良さという観点では、Androidタブレットに大きな可能性を見たような気がしました...

ホームスクリーンがパワーアップ!

Android 3.0からAndroid 3.1への変更ポイントは、目に見える大きなものはそんなにない感じがしますけど、でも微妙なところでユーザーインターフェース(UI)デザインが改良されており、よりテキストやカラーに見やすい配慮が払われていたり、ランチャーを含めた各アプリケーションの高速化が図られて、さらにキビキビとした快適な動作環境が確保されています。全体的なパフォーマンスの向上にも寄与しているということでしょうね。

ただ、明らかに大きく変わったよなって実感できるのは、ホームスクリーンに配置するウィジェットデザインの自由度が増しているところでしょう。これまで各ウィジェットの画面サイズは固定化されていましたけど、ウィジェット上で指先をホールドタッチしておくと、ブルーカラーのフレームが表示されてドラッグ操作で自由にサイズ変更可能ですよ。

ちなみにデフォルトで設定可能な5枚のホームスクリーンのナビゲーションも、より直感的で使いやすくなりました。例えば、これまで常にホームボタンを押すとセンターに配置されたメインホームスクリーンへと移動していましたけど、Android 3.1からは直前に選択されていたホームスクリーンへの移動に切り替わっています。小さなポイントではありますが、これは意外と重宝しそうですよね。

Wi-Fiがパワーアップ!

ほとんど使ってても気がつかないポイントかもしれませんが、Android 3.1ではWi-Fiまわりの機能が強化されています。どこにいても自動的に最も高速で利用可能なWi-Fiシグナルを選択するようにサポートされているみたいですね。たとえデバイスのスクリーン表示がオフになっている時でも、ハイパフォーマンスのWi-Fiシグナルをキープするようにロックする機能が追加されたため、マルチメディアコンテンツのストリーミング再生やワイヤレスLAN接続を利用した音声チャットなんかを長時間使い続けるのにはいいそうです。

あとWi-FiアクセスポイントごとにHTTPプロキシの設定を行なえるようになったため、企業などでもタブレットの安全な導入が可能とされていますよ。その他にも暗号化への対応強化を始め、ビジネスユースで威力を発揮しそうな改良ポイントが追加されたようですね。

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多彩な周辺機器をサポート!

Android 3.1から追加された新機能といたしまして、Open Accessory APIがサポートされるため、ホスト役を果たす多彩な外部機器に接続して、Androidタブレットから操作しちゃうことが可能になりますよ。例えば、USBポートから周辺機器を接続した瞬間、自動的に対応アプリが立ち上がって使えるようになるほか、もしまだタブレット本体に対応するアプリケーションが導入されていなければ、これまた自動的に必要なアプリのダウンロードサイトへとナビゲーションが提供されるようになっています。

開発キットも提供されて、実際に対応する機器がそろうのはこれからの話なんでしょうけど、各種カードリーダーやドッキングステーション、デジタル楽器、フィットネス機器から、よりプロフェッショナルな用途を想定した産業用ロボットコントローラー、キオスク端末などなどに接続して、Androidタブレットからコントロールや設定変更を自由自在に行なえるようになるみたいですね。どんどんとタブレットの可能性が広がりそうです。デジタルカメラとAndroidタブレットのダイレクト接続という利用シーンでも使い勝手が向上するでしょうね。

マウスもジョイスティックもゲームパッドもなんでもオッケー!

いやぁ、もうこれはタブレットからパソコンに近づいてきちゃった気もしないでもないですけど、すでにAndroid 3.0ではUSBキーボードをつなぐだけで、すぐにタブレットへのキー入力に使えるようになっていましたが、新たにAndroid 3.1では、非常に多彩なポインターデバイスがサポートされるようになっています。

具体的には、USBマウス、トラックパッド、トラックボール、ジョイスティック、ゲームパッドなどなどが、USBポートもしくはBluetooth接続で自動的につながってタブレットの操作に使えるようになりましたよ。マウスのドラッグ&ドロップからスクロールホイールまで速攻で使えるのは最高ですね。米GIZMODO編集チームでは、いきなりアップルの「Magic Trackpad」なんかをAndroid 3.1で接続する荒技に挑戦してみたそうですが、これも難なく認識しちゃったんですって。さすがにマルチタッチのジェスチャーまでは使えなかったみたいですが~

また、このUSBまたはBluetoothで接続するポインター操作系のデバイスは、複数同時にも認識可能みたいでした。いろいろとつなぎまくってみましたが、特にドライバーインストールや設定変更を求められることもなく、本当に多種多様なデバイスが接続できちゃうのには驚きですよ。USBポートからの接続に限定されましたけど、ソニーの「PlayStation 3」やマイクロソフトの「XBox 360」のゲームコントローラーでも、すぐにAndroidタブレットで使えるようになったのは感動的でしたねぇ。

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ブラウザーが大幅パワーアップ!

Android 3.1のブラウザーは、新たにアップデートされた「Quick Controls」のUIが非常にタブレット向けによく考えられていて、1度使うとヤミツキになっちゃいそうです。クルクルと開いているタブをサムネイル画像からスムーズに切り替え可能ですし、ここからタブを閉じちゃうことだってできますね。メニューや各種設定変更にもアクセスしやすくなりましたよ。

あと実際のインターネットエクスペリエンスも大きく向上しています。Flashコンテンツの再生のところでも紹介されましたが、ハードウェアアクセラレーションによる高速化やHTML5の動画およびCSS 3Dのサポートなどなど、タブレットスクリーンとパソコンのデスクトップ画面との垣根がますますなくなっている様子が体感できますよ。なによりもうれしいのは、ズームイン・ズームアウト機能のパフォーマンスが目ざましくアップしているため、これまでやっぱりiPadのほうがインターネットは見やすいよねって言われていた弱点を一気に克服してきました。このポイントの評価は非常に大きいでしょうね...

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標準アプリのパワーアップ!

先ほど紹介したブラウザーの性能向上に加えまして、Android 3.1では、その他の標準アプリもなかなかの進化を遂げています。カレンダー(予定表)は、より見やすくなって、以前よりもタッチ操作になじみやすくなりましたね。

カレンダーやEメールのアプリは、ホームスクリーンにウィジェットで配置しているユーザーが多いと思うんですけど、ウィジェットのサイズ変更が自由に行なえるようになったことには好評価が集まりそうです。一部のメールアカウントでは、複数のフォルダーへウィジェット画面からダイレクトにアクセスできるとも報告されていますよ。

ちなみにEメールの標準アプリは、バッテリー駆動時間を延ばすための新たなアプローチとして、Wi-Fiアクセスポイントに接続している時だけメールチェックを行なう仕様へと変更が加えられています。また、アドレス帳の連絡先データの検索機能も強化されており、どの入力データへも全文検索から一発でアクセスできるようになりましたよ。

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マルチタスクが大幅強化!

なんだかカッコいいデザインに変更されたなって思っちゃったのは、マルチタスクのスクロール表示です。縦にサムネイル画像がスムーズに展開するので、上下に指でスクロールして一発でアプリケーションの切り替えが可能ですよ。このアプリ切り替えスピードも大きく向上しているのを体感できそうです。

ついに音楽配信&映画配信まで用意!

このあたりは日本国内と海外で温度差がありそうなのが残念ですけど、まずは米国限定サービスといたしまして、グーグルがクラウドベースの新音楽配信サービスをスタートさせてきます。さらに映画配信サービスも開始され、Android 3.1では「Google Videos」から渋い再生環境を立ち上げられますよ。標準画質とHD画質によってレンタル料金が異なりますけど、Androidタブレットの大画面で楽しめる映画を何千本とそろう豊富なラインナップから選んで格安でストリーミング再生できちゃいますね。

この最後に紹介した映画配信などでは顕著に表われていますけど、これまでiPadにはあったのになかなかAndroidタブレット向けには欠けていたサービス面での弱点を見事に補いつつ、ついにグーグルのiPad追撃体制も本格的にエンジンがかかってしまったなって感想を覚えました。まだまだ日本ではiPadがダントツの強さを見せている感じもしますが、かなり海外では健闘中のAndroidタブレット陣営に、新たなAndroid 3.1による力強い追い風が吹きそうですね。早く日本国内でも搭載製品がもっと出そろわないかな~

Android Developers

Adrian Covert(米版/湯木進悟)