英語でスネークオイル=インチキという表現が生まれたわけ。

英語でスネークオイル=インチキという表現が生まれたわけ。 1

英語でスネークオイルといったら当てにならない話詐欺のこと。でも実際のスネークオイルには、すごい効用があるそうですよ。

スネークオイルは中国の伝統的な薬で、中国に生息している水ヘビから抽出した油脂から作られます。スネークオイルを調べた神経生理学者によるとスネークオイルってこんなものだそうです。

中国水ヘビの油は、エイコサペンタエン酸を20%含みます。エイコサペンタエン酸はオメガ3脂肪酸の1つで人間の身体が最も容易に取り込むことができるものです。オメガ3脂肪酸が有名な食物は鮭ですが、鮭に含まれるエイコサペンタエン酸は18%でスネークオイルより少ないです。

オメガ3脂肪酸は人間の代謝に重要なものです。筋肉や関節の炎症を和らげるだけではなく、認識機能を高める効果や、血圧やコレステロール値を下げる効果があり、ウツにも有効であるともされています。

ではどうして、スネークオイル=いんちき、なのでしょう?

1860年代、中国で鉄道工事をしていた人たちが、万能薬スネークオイルの作り方をアメリカ人に教えました。ここからおかしな話が始まります。スネークオイルについて聞いたアメリカ人は、中国水ヘビではなくガラガラヘビでスネークオイルを作りました。

また薬会社はプロモーションのために「メディカルショー」を各地で行ったそうです。メディカルショーでは演奏・人形劇・アクロバット・劇などのショーが行われ、締めを飾るのが観客(たいていはサクラ)をスネークオイルによって治すというデモンストレーションでした。

こういったスネークオイルの中には、一滴もヘビの油は含まれておらず、代わりに、牛の油脂唐辛子(肌を温める効果)・テレビン油しょうのう(薬っぽい匂いのため)でできていたものもあるそうです。つまり大々的に売り込まれたスネークオイルは、実際は毒にも薬にもならないようなものだったのです。

こうして、スネークオイル=いんちきという表現になったというわけ。

ほー、もし最初に話を聞いたアメリカ人がきちんと中国水ヘビで作っていたら、スネークオイル=万能薬という表現になっていたかもしれないというわけですね。不思議。

[Collectors Weekly via Neatorama]

Casey Chan(原文/mio)