宇宙考古学者、エジプトの失われた都市タニスに1000の墓発見!ピラミッドもゴロゴロ!ないのはアークだけ(動画)

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「彼はタニスにとりつかれているんだ。タニスの熱心な収集家だった。だが都市を見つけるまでには至らなかったんだ」- インディアナ・ジョーンズ(小説「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」より)

それが宇宙から見つかっちゃうんだからハリソン・フォードも口あんぐりですよ!

「ピラミッド発掘は考古学者みんなの夢」。だけどインディアナ・ジョーンズはもう古いと考えたサラ・バーキャック(Sarah Parcak)博士が、ツルハシと刷毛持ってエジプト乗り込む代わりに宇宙からピラミッド2基と1000の墓を発見しまくり、首に手ぬぐい巻いて太古のロマンを日夜掘り返している世界中の考古学者に衝撃を与えています。

ピラミッド2基と1000の墓、3000の古代集落―これ全部アームチェアから一歩も動かないで発見するんですから、安楽椅子探偵も真っ青ですよね。

バーキャック博士率いる米アラバマ大学バーミングハム校のエジプト考古学専門チームが衛星の赤外画像で血眼になって探していたのは、ナイル川デルタ北東にある伝説の都市タニスの痕跡。第21王朝時代エジプトの首都になった街ですね。インディ・ジョーンズで有名な。

するとなんとこんな太古の地下の街並みがボヨヨヨ~ンと見えたのです。

 上空700kmの周回軌道から衛星で撮ったとは思えない精度ですよね。土中に埋まった道や建物のひとつひとつまで正確に地図に再現できるなんて。それどころか直径1mの物体まで識別できるので、墓が略奪されたかどうかも宇宙から見張れるし、砂漠の地表の下にある物質まで特定できちゃうんだそうですよ?

「みんな1年以上この研究にかかりっきりでした。データは出てくる先から見えるので実感はなかったのですが、私が初めてオ~ッと思ったのは、やっと一段落ついて発見物の全体を見回した時ですね。まさかエジプト中にこんなに沢山の発掘場所が見つかるなんて自分でも信じられませんでしたよ」(バーキャック博士、BBC)

博士の発見はこれまで誰も想像もしなかった次元に扉を開くものとして各界に衝撃を与えています。また、カイロ近郊の街サッカラには当局も最初関心を示さなかったんですが、「ピラミッドらしきものが2基ある」と博士が言うので試掘したら本当にあることが分かって早速エジプトで最も重要な発掘現場のひとつに指定されました。この試掘現場には英BBC放送がドキュメンタリー「Egypt's Lost Cities(エジプトの失われた都市)」の取材で博士に同行していますよ。

「これは自分の研究のほんの始まりに過ぎない」とパーキャック博士はまだまだやるつもりですよ。試掘でもそれを裏付ける結果が既に出ています。

衛星写真が捉えた築3000年の家を掘り返してみたところ、建物の輪郭は衛星で撮った画像にほぼ完全に一致した。技術の有効性が裏付けられたかたちだ。

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発掘の効率もアップしそうですよね。現場に予め全体像を把握してもらい、これからどこに入るか明確に理解してもらった方が無駄もないし、重要な場所だけに作業を集中させることができると、博士。

ほんと、大したもんですねー。唯一難癖つけるなら「インディー(ジョーンズ)の時代は過去のもの」という博士の言葉かな...そんなこと言って自分は鞭使ったり、血のアーク(聖櫃)見つけたり...できるの? アークはどこじゃい! そこが知りたいです。

[Egypt's Lost Cities via BBC]

Jesus Diaz(原文/satomi)