世界が注目するあのハッカーが語る「心配は馬鹿がするものだ!」

世界が注目するあのハッカーが語る「心配は馬鹿がするものだ!」 1

つまり、捕まることはない、と。

Lulz Security、その名はすでに超有名。ここ2ヶ月弱の間に世界を騒がせているハッカー集団。CIA、米国上院議会、Sony、Fox、PBSと数多くの政治的機関に大企業がその標的となりました。「楽しいから」「自分達にはそれができるから」と話し、ハッキングをやりにやってきました。きました...、そう今はすでにLulz Securityは過去のもの。先日、6月25日を持ってLulz Securityは自ずから解散しました。発表された解散声明中で、「50日間のインターネットという海での航海は終わった。我々もあなたと同じ人である、いつまでもLulz Secrityというアイデンティティのみに縛られていたくはない。AntiSecムーブメントを信じているし我々なしでもこの動きが続いてほしい。」といった内容のことを語り、最後に「Happy 2011 6人のメンバーより」と綴られています。

解散声明を発表する前に、米Gizmodoの姉妹サイトGawkerがLulz Securityのリーダー、通称TopiaryにSkypeインタビューしていました。超有名ハッカーは何を思ったのか'?

Lulz Securityが行ったハッキングの1つで、6万2000人のEメールアドレスやパスワードを漏らしたというものがありました。それは多数のサイトにへのログイン情報であり、悪用され被害を被ったユーザーも多くでました。それに対して、Lulz Securityはなぜ罪のないネットユーザーを攻撃したのかと尋ねると、Topiaryはこう答えました。

攻撃してない。僕らは(リークしただけで)それらの情報には触れてもいない。やったのはTwitter民だ。」

彼の言うTwitter民とはLulz Securityのフォロワー(25万人)を指しています。面白いからやっただけの彼にとって、なぜリークしたのかという行動に対する理由づける必要は無いのです。彼曰く「Lulz Securityは、サイバー世界のものを使ってブラックユーモアたっぷりにエンターテイメントの形で感情を表現してみた。」だけなのです。

当人達はおもしろいつもりでも、FBIにとっては笑えない話。ここまで大規模なハッキングを繰り返していれば、捕まれば何年も牢屋の中で過ごす事は避けられない状態です。イギリスではLulz Securityの一味と見られる19歳の少年Ryan Clearyくんが逮捕されました。後に一味ではないとわかりましたが、警察が自分の組織を探している、(誤認であったが)逮捕者が出る状態だということに不安を抱かないのでしょうか? が、そう思っているのは外の人間ばかりのようで、当人達は全く恐れを感じていないようです。

何か変わるわけ? 捕まった少年RyanはLulz Securityのメンバーじゃない。うちのグループは誰も捕まっていないし、Twitterアカウントだって取り消されてもないのに。メディアは何もわかってないし、Ryanとうちとを結ぶ証拠もないうちにわーわー言い過ぎましたね。」

Ryanくんの逮捕理由について、彼が行ったハックの多くは2010年後半であり、Lulz Securityは存在すらしていなかった時期だとTopiaryが指摘します。しかし、RyanくんはLulz Securityがハックしたものの1つである6月20日のSOCA(イギリスの犯罪を取り締まる公共機関)のサイトダウンに関与しています。が、この点ではターゲットが被っただけとして、Twitter上で「たぶんうちがSOCAダウンさせた後に、やったんじゃないの?」とコメントする程度。

Topiary曰く、RyanくんとLulz Securityの確かな関係としては、Lulz Securityのファンが集う公開チャットルームのホストサーバーをRyanくんが運営しているだけ、ということ。

Lulz Securityを追っているのは警察等の公的追求の手だけではありません。他のハッカー達も追っているのです。敵対するハッカーとでもいいまししょうか。Th3j35t3rm、Team Poison、Web Ninjas等、多くのハッカーがLulz Securityの正体を暴こうとやっきになっています。その度に、Lulz Securityは皮肉った意地悪な返答をするのですが、それはなぜでしょう?

「彼らはね、寂しい人なんだよ。常に敵が存在すると感じてるのが生き甲斐なんだよね。僕たちがいなくなったら、あの人達はやることなくなっちゃいますよ。」

「自分自身の力に狂乱した高慢で危険な社会病質者として、次の活動声明の内容はまだ言えないんですけどね。」と語ったTorpiary。自らを高慢で危険な社会病質者と呼んだのは、以前にGawkerで彼らをそう呼んだのを皮肉ってのこと。最後に捕まるかもって怖くないの?と尋ねたところ、Torpiaryはこう答えました。

そんな心配は馬鹿がするものだよ。」

天才ハッカーらしい自信満々発言。

インタビュー時は、アンチコンピューターセキュリティの方針のもと、AntiSecムーブメントとして政府機関や銀行等の機密文書をどんどんリークしていくもんねーと話していたのですが、突然の解散。解散には何か理由があったのか、それともここでTorpiaryが語る次の活動声明の内容が急な解散というものだったのか。何はともあれ、全てにおいてお騒がせなハッカーグループです。

Gawkerより再掲載

そうこ(Adrian Chen 米版