5周年のご挨拶

    5周年のご挨拶 1

    ギズモードが今日で5周年を迎えました。無事ここまでこれたのも、全て完全に読者のみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。

    5年もの間、それなりに試行錯誤してきたつもりなのですが、先日ライターの武者くんが「ギズモードって、5年前と今とで、ほとんど変わってないんですよね。最初からこのノリとトンマナが完成されていた」と言っていて、良いことなのか成長していない証拠なのか、複雑な心境です。

    この5年間は、ガジェットという観点でも、大きなターニングポイントがたくさんありました。

    アップル無双が発動し、次々と奇跡的な製品を発表しました。WiiとiPhone/App Storeがゲーム体験にパラダイムシフトを起こしました。デジタル一眼を持つ人が急に増えてきました。難攻不落と思われていたガラゲー市場にスマートフォンが食い込む流れは止まらないように見えます。

    スペースシャトルはその役割を終え、電気自動車がいよいよ本格化し、動画はHDになり、書籍も電子化が進みはじめ、音楽はますますCDではなくデータで手に入れるものになり、扇風機から羽が消え、再生可能エネルギーへの期待が高まり、大型ハドロン衝突型加速器が稼動し、DJの象徴だったTechnicsが販売終了となり、SSDとクラウドが現れ、Blu-rayとHD-DVDの千年戦争がBlu-rayの勝利に終わったかと思いきや時代はダウンロードとストリーミングに移りそうでもあり、アナログ放送が終了し、ゲイツが引退し、トランスフォーマーやアイアンマンやアバターなどの超大作SF映画が花盛りで、3Dが復活しました。

    キリがないのでこの辺でやめておきますが...進化の速度は確実に速まっているように感じます。

    そして今年は...3.11がありました。

    あの日僕は日本からフランスに着いたばかりで、小さなホテルの小さな部屋の片隅で、家族に電話をかけ安否確認をしながら、テレビとUstreamとニコ生とTwitterと各種メディアサイトとSkypeチャットルームを追い続けていました。帰りに予約していた飛行機は日本に飛ぶことを拒否し、様々な手段を駆使してようやく着いた成田空港は、薄暗く閑散として静まり返っていました。携帯の電源を入れてみると、友だちから「放射能が心配。家に帰ったらシャワーを浴びて服を洗うように」というメールが届いてました。

    ギズモードにできる貢献はどこにあるのかとも、悩みました。この非常時に、テレビや新聞や雑誌といった従来メディアは大活躍していました。一方で、メディアが拾いきれないニッチ情報や個人的な「つながり」にはネットのソーシャルな部分が役に立っていました。

    その狭間で自らの立ち方を模索しながら、ライターも編集者も、公私共に非常時な合間を縫って、有益なあるいはいつも通りの記事を提供し続けてくれました。義捐金チケットやチャリティ用のTシャツも販売しました。驚いた事に、そしてありがたいことに、震災直後から数週間、アクセス数は減らずむしろ増えていきました。

    ひとつのWebサイトとして、5周年は大きなマイルストーンになるし、今年はWebメディアにとっても、日本にとっても、忘れがたい年になると思います。

    まあつまり何が言いたいかと言うと、冒頭の繰り返しになりますが、ここまで続けられたのは一にも二にも、ギズモードを読んでくださる読者のみなさまのおかげです。

    改めて御礼申し上げます。

    これからもギズモードは、硬軟取り混ぜたガジェット関連ネタをどんどんお届けしていきます。3.11関連についても、ギズなりの形で継続してフォローアップしていきたいと思います。また、今年は5周年ということで、1年を通してオンライン/オフライン両面でいろいろな特別企画を実施していく予定です。

    今後ともぜひご贔屓に。どうぞよろしくお願いします!

    p.s.写真の子はTeslaちゃん。ギズと同い年。詳しくは4周年の挨拶記事をご覧ください。

    [photo from kokochi.com thx!]

    (いちる)

     

    p.s.タイトルの週を周に変えました。普通に「5しゅうねん」と書いて変換しただけなのにどうしてこういうことに...お恥ずかしい限りでございます...