アノニマスが次のLulzSecにならない理由

アノニマスが次のLulzSecにならない理由 1

ハッカーの世界これいかに!

好き放題やった約2ヶ月間の後、LulzSecが突然の解散宣言を出してからすでに2週間。ハッカー同士の小競り合い、ネタ、ナンセンスなツイート、至る所で世界を騒がせたLulzSecですが、彼らが解散した後、注目を集め盛り上がるハック界をひっぱっていくのは誰なのでしょうか? この祭り騒ぎは別のハッキング集団がひきつぐのでしょうか? 真っ先に思い浮かぶのが、LulzSecと方を並べるハッキング集団アノニマス。一時はタッグを組んで世界中の政府・銀行・大手企業に宣戦布告までしたLulzSecとアノニマス。アノニマスはLulzSecの後継者となるのか? 答えはNO。理由は簡単、アノニマスはLulzSecほどクレイジーじゃないから。

LulzSecはその技術力の高さには目を見張るものの、自己中心的な無茶苦茶でニヒルで大人げない集団。誰かさんのFacebookのプロフィール写真を男性器の写真に変えて大笑いしてたり、だって楽しいもんできるんだもんと言ってはハックする。とにかくめちゃくちゃな集団なのです。が、解散前はアノニマスとタッグを組む事で、企業への宣戦布告含めてもう少し硬派なハッキング集団という色もだしてきました。

しかし、新たな色をだしつつも彼らは急にそしてあっけなく解散してしまいます。さて残されたアノニマス、この祭りを引き継いでいくのか? 現にLulzSec解散後は一身に注目を集め活動を続けています。LulzSec解散後に「我々は彼ら程おもしろくはないけれど、同じ心意気を持ってるよ。」なんてコメントしていましたが果たしてそうでしょうか? LulzSecとアノニマスは決定的に何かがちがいます。何か...、そう、言ってしまえば、アノニマスは真面目なのです。「我々は彼らほど面白くない」どころか、全く面白くないのです。なぜならアノニマスが求めているのは面白いエンターメイテントショーなハッキングではないからです。彼らには明確な信念があり、それにそってハッキング攻撃をしかけています。チュニジア政府・オーランド州知事・ジンバブエ政府、彼らは言います、攻撃されるのにはそれなりの理由があったのだと。一般的に受け入れられるかどうかは別にして、彼らには彼らの正義があります。LulzSecのようにFacebookのっとりで爆笑したりYoutubeで遊んだり、ナンセンスなことには興味がないのです。

LulzSecもアノニマスも、両者どちらも高いハッキングの技術を備えた集団であり、そして同じハッキングへという舞台へと上がってきた集団です。が、決定的に違うのは、その性格。やんちゃでめちゃくちゃなLulzSec、信念の元に行動する真面目なアノニマス。良い悪いの問題ではなく、どちらのタイプが好みかという問題。同じ舞台に上がったと言っても、ここまで性格の違う集団であれば、例え願ってもLulzSec亡きあと、その座にアノニマスがつくことはありえないのです。そしてその逆もしかりでしょう。そしてハッカーファンも、LulzSecのファンがアノニマスに乗り換えるなんてこともきっとないのでしょうね。そう考えると、一瞬タッグを組んだあの瞬間はきっとハッカーファンにしてみれば、奇跡の瞬間だったのかもしれませんね。

そうこ(Sam Biddle 米版