デレーチョって何?

デレーチョって何? 1

アメリカの中西部にいると想像してください。

あなたは温かいそよ風が集まってくるのを感じます。そして、雲の壁があなたに向かってズンズン接近してきます。風の勢いはどんどん強くなり、雷雨も加わります。更に、驚くほどの風が襲ってきます。あまりにもスゴイ風と雨は納屋も破壊してしまいました。

そう。これが「デレーチョ」(Derecho)なんです。

デレーチョ(Derecho)は嵐の1種で、スペイン語真っすぐなものという意味。なぜなら風と雷雨が一直線にゴゴゴゴゴっと進んでいくから。そして、デレーチョは6月ごろから7月いっぱいぐらいまでアメリカで頻繁に発生するんです。しかも、夜も昼も関係なく突然訪れます...。こんなものが自分の家に迫ってくるなんて、6月と7月は、おちおち眠れないんじゃないかなぁ。

デレーチョって何? 2

映画のワンシーンみたいですけど、本当の写真なんですよ。出来れば遭遇したくないと、誰もが思うデレーチョは、アメリカの中でも特に南部の平原、ミシッシピー・バレーやオハイオ・バレーで発生します。その他だとブラジル、アルゼンチン、カナダ、ドイツでも発生するそうです。 

デレーチョは、時速209キロのスピードで最低でも386キロの距離を駆け抜けます。近々では、マーシャルタウンで、穀物を入れておくサイロを破壊しました。最初に観た写真はその時のもの。そのマーシャルタウンでサイロを破壊したデレーチョの勢いは衰えることなく、続いてインディアナ、イリノイ、オハイオを襲い、納屋、移動住宅を容赦なく破壊しました。

ちなみに、この恐るべきデレーチョの存在が最初に記録されたのは、なんと134年前。1877年7月31日、アイオワの科学者であり物理学者であるGustavus Hinrichsが記録を残していたんです。昔から人間 VS デレーチョの闘いが続いているんです。更に恐ろしい事に...デレーチョと竜巻が同時に起こるなんてこともあるわけです。 

そう。デレーチョは、名前からは想像もつかないような自然の脅威だったんです。

それにしても、何か良い対策は見つからないんでしょうか...。

[NOAA and Mike Borland via Matt Hardigree]

Adrian Covert(原文/junjun )