アップル共同創業者のロン・ウェイン氏、手放した株は今なら350億ドル(約2.7兆円)以上の価値

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その100分の1でも手元に残していたら、今頃は...。

アップルの共同創業者のひとり、ロン・ウェイン氏は、会社設立当初はアップル株の10パーセントを所有していました。でも設立から2週間もしないうちに、800ドル(約6万円)で売却してしまったんです。理由はふたつ、アップルの中でペーパーワーク担当になってしまいそうで、それは自分の希望と違っていたということと、スタートアップ企業のリスクを避けたかったことだそうです。でも、もし35年後にアップルの時価総額が世界一になり、手放そうとしている株も350億ドル(約2.7兆円!)の価値になると知っていれば、その判断は違っていたのかもしれません。

ウェイン氏は、当時ゲーム会社のアタリで同僚だったスティーブ・ジョブズに誘われてアップルに参加しました。彼に期待された役回りは、同じくアップルの共同創業者となったスティーブ・ウォズニアックとジョブズの間で意見の相違があったときに仲裁役になったり、ビジネスを良く知る第三者としてジョブズたちに協力したりすることでした。

「(ジョブズは)何か哲学的な問題でスティーブ・ウォズニアックとちょっとした意見の違いがあって、たまたま私がそこにいたんです。で、一緒に会話したら、その問題が解決されたんです。」ウェイン氏はBloombergの番組でのインタビューで語っています。「そのときジョブズは私の会話術に感銘を受けて、すぐさま会社の共同創業を提案してきたんです。彼とウォズニアックが45パーセントずつ所有、私は将来何かもめたりした場合の仲裁役として、10パーセントを所有するということで。」

ウェイン氏は過去に自分の事業を立ち上げた経験もあり、法律関係にも詳しかったりしました。なのでジョブズたちは、自分たちが得意でないけれども事業運営上必要になるであろうことに関して、「大人」としてお世話してくれる存在を求めていたのでしょうね。でもウェイン氏は、それでは自分は事務手続きに追われてしまうことになるのではないかと懸念し、アップル株を手放すことにしたんだそうです。また、自分の事業が失敗したときに苦労したこともその判断に影響したようです。

ウェイン氏は今年、『Adventures of an Apple Founder』と題して回顧録を出版予定だとか。買い支えてあげたくなるような気もします...。

[Bloomberg via AppleInsider]

Jack Loftus(原文/miho)