これは何?

これは何? 1

ある者はこの主となり、

ある者はこの奴隷となる。

さて、このものの正体とは...?

ちょっと「マトリックス」の文字列みたいですよね。

あ、ヒント出し過ぎか...。

 こたえ:

クレジットカードの磁気ストライプ

こうして鉄や錆びた鉄(酸化鉄)の細かい粉をふりかけてフーッと吹いてやると、なんと保存した0と1のデータが丸見えになるんです!

去年5月、Anaglyphさんが紹介した実験の写真ですね。実験で使ったのは友だちの使い古しのヴァージン航空フリークエントフライヤーカードですが、クレカの磁気ストライプと原理は同じですよ。だいぶ持ち歩いて傷んでますが、少々傷んでも読み取れるようにできています。

ふりかける粉は磁石に吸い付くものなら鉄の中古鍵を削った粉とかでもOKですが、ものすごく細かくしなきゃ意味ないので、錆を掻きき集めちゃう方が簡単だって書いてます。真鍮やアルミはダメ。

いざふりかけて払って顕微鏡で覗いてみると...

これは何? 2

おおー! 細かい粒子でデータがくっきり浮かび上がってる! クレジットカードの仕組みがいろいろ分かるね。

最初に気づくのが、磁気の帯が横3列に入ってること。これはスロットに手動で通して使うスワイプ読み取り式カードすべてのスタンダードだ。ほとんどの場合、情報は帯のひとつに記録されている。ふたつの帯に記録される場合もあるけども。

外側の帯2本は「high density tracks(高密度トラック)」と呼ばれるもの。ここには長さ1インチにつき210bitsのデータが保存されている。コンピュータ知ってる人から見たら1インチ210bitsなんて今どき「高密度」でもなんでもないけどね。例えば1インチ210bitsだとトラック1本に保存できる英文字・数字は79 x 6bitしかない。クレジットカードはふつう1本目のトラックに姓名、カード番号、失効日が保存されている。それで全部。そんなに多くない。

真ん中のストライプは「low density track(低密度トラック)」と呼ばれ、40 x 4bitしか保存できない。ここには最初のトラックと同じような情報(姓名、カード番号やアカウント番号、失効日)が繰り返し保存されている。

3本目のトラックは1本目のトラックよりビットレートが低く、4bitsごとに107字しか保存できない。

む~、専用リーダー抜きでここまで見えてしまうとは...どうりで日本は何年も前からお財布ケータイ使ってるわけだ。

JACK LOFTUS(原文/satomi)