その昔、月はふたつあった!?

その昔、月はふたつあった!? 1

村上春樹じゃないですよ、今朝ニュースでやってた話。

そのむかし地球には月がふたつあって、それが空中衝突してドッキングしたのが今の月らしいですよ? これなら月が表裏まったく特徴が違うことも、すんなり説明がつきそうですね。

月の起源には諸説ありますが、今有力なのは、火星サイズの天体が地球にぶつかって飛散した物質が地球周回軌道上で集まってできたとする巨大衝突説です。これは地球と月の違いを説明するのには好都合なのですが...弱点も!  この説だけでは地球に近い月の表側(なだらか)と遠い裏側(起伏が激しい)の違いまでは、うまく説明がつかないのです。

 そこでUCサンタクルーズとベルン大学の天文学者たちは、火星サイズの天体が地球に衝突した後には、もっと小さな月も実はできていたんじゃないか...と考えてみたんです。

この小さな月は大きい月とずっと仲良く共存していたのだけど、やがて大きい月にぐいぐい引っ張られて軌道を外れ、ベシャンと合体。こうして今我々が目にしている月になったというんですね。

より具体的には「伴月の半径は母月の半径の3分の1で、ぶつかる速度は亜音速、クレーターは形成されない。衝撃で形成されるのはクレーターではなく付加体の堆積」とあります。こうして小さな月の物質は大体ぶつかった方に残り、大きい月の物質はもう片方に残った、と...。

この新説は水曜、科学誌「Nature」に発表となり、ネットもこの話題でもちきりです。記事にはコンピュータで生成した再現図も載ってるんですが、なんかパイを顔にぶっつけたみたいなイメージ...なるほど...。

因みにふたつの月がぶつかったのは地球に生命が宿る遥か前の、今から44億年前というお話です。

[Nature, Space, Ars Technica]

CASEY CHAN(原文/satomi)