こんな昔からあるんだぜ! サムスン「iPadこそ『2001年宇宙の旅』のパクリだ」と反論(動画あり)

こんな昔からあるんだぜ! サムスン「iPadこそ『2001年宇宙の旅』のパクリだ」と反論(動画あり) 1

サムスンがパクったとアップルが言えば、サムスンはiPhone、iPadの方こそGalaxyを真似たと言って「iPhone 5、iPad 3を見せろ!」とやり返す。EUでアップルがGalaxy Tab 10.1販売差し止め仮命令をゲトれば、「アップルの証拠書類は縦横比いじっとる!フォトショ!」と応じる。

毎度意外な反撃を繰り出すサムスン法務が22日深夜(米時間)、米国市場におけるサムスン4製品の販売差し止め仮命令をアップルが請求したのに対抗して、なんとなんと「iPadのデザイン特許にだってプライア・アート(先行技術)がある。あのスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』にソックリちゃんが出てくるではないか!」と反論し、法曹界をアッと言わせています。

2001年宇宙の旅のiPadはけっこう有名な話ですもんね。上の写真はその登場シーンをiPadで見てるとこ、下はその動画です。

 

どうでしょう? 似てる?

サムスンが裁判所に提出した反対弁論の概要書の縮刷版から目ざとくこれを探し当てたのは、特許がご専門のFlorian Mueller氏です。

米国特許法では特許出願前に同じアイディアの存在(Prior Art:先行技術)が確認された場合、その特許は無効になります。つまりここでサムスンが言わんとしてるのは、「iPadのデザイン盗んだって言うけどそんなこと我々にできるわけない。だってこれは元々アップルがSF映画に出てくる架空の宇宙基地から拝借したデザインなのだから」ということ...う~む、なかなか斬新なアプローチかと。

概要書にはこう書かれていますよ。

こちらに添付した証拠物件Dは、スタンリー・キューブリック監督の1968年の映画『2001: A Space Odyssey(2001年宇宙の旅)』から正真正銘そのまま正確に抜粋した静止画である。同映画のある場面では、宇宙飛行士2人が食事をしながらパーソナルタブレットコンピュータを使用するシーンが約1分間に渡って続く。その場面はネットの***からもダウンロードいただける。

D'889にある特許のデザイン同様、映画の中のタブレットも全体的に長方形で、ディスプレイがほとんどを占め、縁は細く、表も裏もフラットな面が主体(タブレットの面を下に置いて平たくなっているのでフラットなことは明らか)で、薄型だ。

裁判所がこの主張を受け入れたら「見もの」だね、とMueller氏。でもまあ、サムスンの主張にも一理あるかもしれませんよ?

アップルのデザインは超ミニマルで無駄がないので、模倣と言っても本当にアップル独自のものが混じってるかどうか判断しづらいのが問題です。例えばランボルギーニなら隅から隅までひと目でランボルギーニって分かるのだけど...。アップルのゴージャスなインダストリアルデザインは目に見えないから出色、という面もありますもんね。

今市場を見回すとタブレットはどれも長方形の黒いガラス、スマートフォンはどれも一回り小さい長方形の黒いガラス...みたいな状況です。iPadとiPhoneを世に広め、このデザインをユビキタスにしたのがアップルの功績なことは確かですけど、これは果たしてアップルの発明なのか? これだけ曖昧なフォルムでは立証は難しいでしょう。SF世界の証拠品もフェアゲームとしてアリなら、サムスン(およびアップルに訴えられそうな他社)の戦況も今よりは楽になりそうですね。

それにしてもまさか米ソ宇宙開発競争時代のデザイン、未来派芸術が今ごろ法廷に引っ張り出されてこようとは...!

[FOSS Patents via 9to5Mac]

関連:1968年のiPad « 田園 Mac 〜Mac Pastorale〜

Photo: Nelson Au, Apple iPad buyers / Owners thread

SAM BIDDLE(原文/satomi)