ノルウェー乱射男、殺戮マニフェストでWord絶賛

2011.08.01 15:00
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マイクロソフトも喜んでいいんだか悲しんでいいんだか...

ノルウェー爆弾テロ・乱射事件の実行犯アンネシュ・ブレイビクが、最初の爆発の1時間17分前にオスロとウトヤ島2地点で行う殺戮計画を1000人以上にメールしていたことが分かりました。

宛て先はノルウェー元国会議員Jan Simonesen氏、イギリスの250の反イスラム団体、スウェーデンの反イスラム派ユダヤ系民主議員Isaac Nygren氏、ベルギー極右政治家Tanguys Veys氏ほか。

この殺戮スパム本文には、ウィーンの戦いから400年、カール・マルクス没後200年の2083年に向け、多元文化主義に毒された欧州からイスラムを駆逐する3段階の戦略を紹介する動画(上)へのリンクが貼られており、添付の殺戮マニフェスト『2083 An European Declaration of Independence(2083年欧州独立宣言)』(下)には犯行を思い立ってから爆弾製造に至るまでの過程が1518ページに渡って克明に記されています。

メールには仕掛けた爆弾の所在までは書かれていないのですが、警察に捕まっても脱走して二度目の大量殺戮をやる予定だと述べ、「これを知り合いの全員に配ってくれ」と結んでいます。

で、これから人を殺しに行くスパマーがご丁寧にもこのマニフェストの中で犯行声明のファイル形式をMS-Wordにした理由を延々解説してるんです...以下がそのパート。
 

この概論の送信ファイル形式をWordにしたのは以下の理由による。

1. MS Wordは最も広く使われている人気のソフトウェア・フォーマット
2. PDFに比べ、文書の編集が非常に簡単
3. WordファイルはPDFファイルより格段に容量が小さい(3,5 MB vs 8-10 MB)
4. PDFより元の画像のクオリティーがずっと良く保存される
5. 配信:5 MB未満のファイルなら、より簡単にスパムフィルターも回避できる

この文書はWordフォーマットで送ることに決めたので、みなさんもこのWordファイルからあらゆる情報・画像を簡単に引き出せる、というわけだ。文書をロックするのを故意に避けたのは、そのためだ。

まだ続きます。

画像をWordから引き出したい人は、以下の手順に従うと良い。

1. 単にMS Paint(Windows標準搭載プログラム)を開き、Wordから画像をPaintにコピー&ペーストし、jpgその他のフォーマットでPaintに保存する、これだけでいい。

お望みなら、ファイル形式はPDFファイルはもちろん他のどんなフォーマットにでも簡単に変換できる。PDFから画像を抽出したい人は比較的新しいバージョンのAdobe Acrobatなど、抽出・変換を可能にするソフトウェアプログラムが何種類かあるので、それを使うこと。そちらは単に「PDF to Word converter」でググるといい。それか...(後略)


しまいにはソフトウェアの海賊版入手法まで紹介してますよ。

60日間の無料トライアル期間を過ぎてもWord 2007を使いたい人は、このソフトウェアを永久にアンロックする...少なくともトライアル期間を6-12ヶ月に延長できるシリアルコードをダウンロードしなければならないだろう。

いやぁ...全文ザッと斜め読みしただけですけど、シュールなんてもんじゃないです、完璧に現実と遊離してしまってます。こんな9年がかりで煮詰めた狂気の垂れ流しの文書フォーマットにここまで細かく拘るところにそのイカれっぷりがモロ出てる気がしますよね。


2083


[SvD, El Mundo, The Guardian]

Jesus Diaz(原文1原文2/satomi)
 

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