これはデジタルアーティストの地上の楽園だ! ワコム液晶ペンタブレット「Cintiq 24HD」レビュー

あのデカいワコムの「Cintiq 24HD」に先週触ってきました...

デザイン最高。性能も信じられないぐらい良くて、小さな女の子みたいにキャーキャー騒いでしまいましたよ。一度描き始めたらもう止まらないったら止まらない

しばらく経ったら...舐め回したくなりました。ああ、この動かせるアームと寝てしまいたい...家に連れ帰ってベッドで戯れてベガスで結婚式、子ども5人つくって別れてヨリ戻してナイアガラの滝でもう一回結婚式やるんです。

Wacom Cintiq 24HD、 愛してるよ。

好きなところ

 ワコムの従来品で最高ランクのWacom Cintiq 21UXより格段にいいです。21UXも秀作でした(まだ売ってます)けど、あれを打ち破る新製品ですね。

新スクリーンはゴージャスな24.1型1920×1200ワイドIPS液晶ディスプレイで文句のつけようがないし、デザインのクオリティーも高く、ペンのコントロールは相変わらず精緻極まりなくて、なんと筆圧は2048段階で制御できるし、ティルト角度は2~75度で調整できます。

まさに至れり尽くせりなわけですが、Cintiq 24HDで一番すごいなーと思ったのは、エルゴノミクスデザイン。21UXと違って、イラストレーターのアナログな作業環境にものすごく良くフィットするよう考えられてるんですね。まるでリアルの製図台みたいに使えます。おもりとバネを仕込んだメカニズムで、いかなるポジションにも自在にフロートできる! 普通の椅子に座ってる時は太ももの上で使えるし(タブレットの台より下までいく!)、座高の高いスツールに腰掛けたり立ちっぱなしでもOKです。

ポジション調整も笑っちゃうぐらい簡単。これだけ簡単だと、このタブレ1台あれば2台目のモニターなんて忘れちゃっていい感じですね。IllustratorでもPainterでもPhotoshopでもAnimateでも、プロフェッショナル仕様のグラフィックス、アニメーション、動画、3Dのソフトを使ってる時は、完璧なアングルに合わせて使えるし、息抜きにメールやウェブサーフィンを長い時間やる時はこれを普通のモニターの角度と高さに合わせて使えばOKですもんね。

IPS液晶パネル(iPadと同じ技術)は誠にゴージャス、ゴージャス。どの角度から見ても、アングルに関わりなく同じコンスタントな色みを出してくれます。他のワコムのグラフィック用タブレットの液晶ではこうは行きません。ワコム社によるとCintiq 24HDでは、どんなプロ用カラー管理ソリューションを使っていても色補正ができる、とのことです。

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液晶周辺には、iPod風タッチホイールの改善版とボタンがついており、これでズームからブラシサイズまでどんなパラメーターでも変更できます。これらのツールは起動中のアプリが何かに合わせて無限にカスタマイズ可能で、トップに新しくついたオーバーレイのヘルプを呼び出すボタンを押せば「このソフトウェアのパッケージでこの操作はどのボタン押すんだっけ?」と忘れた時とか一発ですよ。

その隣にあるボタンはワコムのコントロールパネルが直接開けるボタン。

上に並んでるボタンで一番よく使うのは、でも、オンスクリーンキーボード呼び出しボタンかな。横の機能ボタンとタッチホイールとオンスクリーンキーボードをコンボで使えば十分間に合うので、物理的キーボードの存在を忘れてしまいそうです。キーボードショートカットに頼ってる自分でも。

ソフトウェアの円形メニュー(ワコムのタブレットは全部これ)も良い味出してますよね。これもカスタマイズできます。

Cintiq 24HDは性能も完璧! ラグは全くないし、カリブレーション後は普通の紙に描いてる感覚と寸分違わないです。スムーズ、超高速、愉しい。この素晴らしさは説明するだけ野暮かも!?

好きじゃないところ

まさにアーティストにとっては夢のグラフィックタブレットなわけですが、贅沢を言えば液晶のピクル密度はもっと欲しいです。24インチなら1920 x 1200ピクセルで十分だけど、今ある最先端のモニターに比べると理想にあと一歩という気が。

あとひとつ改善の余地がありそうなのは、バネを装備したポジショニングシステム。常に完璧なポジションに動かせることは動かせるのですが、もしかしてランプ型の初代iMacみたいな油圧式か空気圧式のアームの方が動かし易いんじゃ...いやまあ、昔のiMacはこんな重厚&巨大なディスプレイを支えているわけじゃないので比べるのはアレですけどね。あとアーティストの中には21UXのZ軸ローテーションを恋しがる人もいそうです...これはロテーション・ベースをひとつ加えたら解消できていたかも。

ガラスと面の距離をもっと狭めたらカリブレーション自体要らなくなるので、その方が良いかもですね。いや、そんな些細なことより...丸1日スタジオでモニカ・ベルッチとヘレン・ミレンのセックスシーンを描いて過ごして思ったのは...バーチャルペンシルに指でボカシを入れたい! 紙を手で動かしたい! ピンチしてズームイン、ズームアウトしたい! ということかな。

ワコムさん、ぜひ次のCintiqには容量性タッチ加えて、精緻なスタイラスとこの指を使えるようにしてください! 

iPadで「スタイラス、プリーズ!」と叫んで、ワコムで「指、プリーズ!」と叫ぶんじゃ、ただのないものねだり...ってのはわかっちゃいるんですけどね、はい。

ほんと、ただの欲張り。今あるグラフィックスのプロが買えるガジェットでは「Wacom Cintiq 24HD」、ベストです。

買い?

プロのイラストレータは買わなきゃダメ。マストじゃないけど。作業スピードが上がるので、いい仕事何本かこなせば2500ドルの元はすぐ取れますよ。マシンとモニター新しいのに買い替えたいなーと思ってる人も、モニター買うのやめてこのWacom Cintiq 24HDひとつ買うだけでOKでしょう。僕なんてプロのイラストレータでもないくせに古くなったiMac 24の代わりに今度これとMac Pro買っちゃおうかなって今思ってるとこです。

Wacom Cintiq 24H

価格:2499ドル/27万8000円(10月1日発売予定)

Wacom.jp

JESUS DIAZ(原文/satomi)