RPGって何?(動画あり)

RPGって何?(動画あり) 1

カブールの大使館密集区で9/11の2日後、タリバンの武装集団が工事中の高層ビルに立てこもって付近の米国大使館にRPG(ロケット弾)を雨あられと飛ばし、現地警察と銃撃戦になって死傷者を出すテロがありましたね。

先月6日SEAL隊員らが乗った米軍チヌークヘリを撃墜したのもRPGでした。

...このRPGって何なんでしょうね?

RPGは「Rocket-Propelled Grenade Launcher(ロケット推進擲弾発射器)」の略で...

RPGは、主に対戦車破壊用に作られた武器です。弾頭にロケットモーターが複数がついており、発射筒から発射されます。ちっぽけな弾で突破できないもの全般が得意分野。例えば武装した兵士を運搬する車両・飛行機に対しても威力を発揮します(狙いを定める腕が確かなら)。

...開発したのは旧ソビエト...

RPGは第2次世界大戦の後、旧ソ軍が米軍に対抗するため開発したものです。ベトナムで広く使用されたのを皮切りに、大規模な紛争のあるところどこでもRPGあり、という具合に世界中で使われてきました。

一番人気があるのは「RPG-7」という、'60年代にデザインされ、製造通算900万台を超えるモデルです(上の写真はRPG-7発射器とPG-7L弾頭)。直径85mmの弾が必須で、軽量(たったの15ポンド=6.8kg)かつ再装弾可能、比較的安価、それでいて結果を出す(最重要)ことで崇められています。

類似モデルとしては、ドイツが開発したパンツァーファウスト(Panzerfaust)、中国の69式ロケットランチャー(Type 69 RPG)、米国のM72、MK-153、M136など。

炊事場に、85mmロケット弾が転がっている。ここは戦場だ... on Twitpic

 

...大規模な軍隊にも大打撃を与えることが可能...

兵器愛好家のGary Brecherさんの話では、RPGは戦車からアパッチ、APC(装甲兵員輸送車)まで、ありとあらゆるものの撃墜に使用されてきたそうです。ベトナムではRPG-7でM113装甲兵員輸送車(M113 APC)がドロドロの金属片になったこともありますし、アフガニスタンの人たちは弾頭の自爆する安全機能に手を加え、チョッパー目がけて発射後空中爆発するようにしました(空中爆発の機能は普通もっと高価な兵器に装備されている)。命中しなくても、爆発で敵に混乱・衝撃を与える効果もありますからね。

...今や世界中の反政府組織・ゲリラに使われている...

安価で、持ち運びに便利で、しかも入手が簡単――RPGは反政府勢力のお気に入りの武器です。'80年代にはアフガニスタンで使われ(対ソビエト戦でソビエト生まれの武器が使われたのは皮肉ですが)、1994年にはポスト共産主義国ロシアと戦うチェチェン人に使われ、米国と戦うイラク反政府勢力にまで使われてきました。軍部が使っている国はヨルダン、レバノン、パレスチナ、アルゼンチン、ブラジル、リビア、中国、ルワンダなど枚挙にいとまがありません。RPGは兵器の世界の、さしずめ黒のスーツ(誰でも1着は持っていて冠婚葬祭ほぼなんにでも通用する)みたいなものですね。

...ただし今も主産国はロシア

RPG製造世界最大手は「Basalt」というロシアの会社で、RPG-7の各種バリエーションと並んで、他モデルもRPG-16からRPG-30まで最低1ダース以上は作ってます。他のRPGメーカーは、Avibras(ブラジル)、SEDENA(メキシコ)、JRESCO(ヨルダン)などなど。 アメリカにも「Airtronics」というメーカーがあって、RPG-7の亜種を製造しています。

最新のRPGのひとつはRPG-32。ヨルダン政府の発注でロシアが開発したもので、弾は口径105mm、重厚初速毎秒140m、有効射程200m、得意分野は爆発反応装甲(ERA、ダメージ軽減技術)を備えた戦車相手の戦い...要するにRPG-32は爆発が半端ないんです。

[Defense Update, World Guns, Military Photos, Wikipedia]

Image via Michal Manas

ADRIAN COVERT(原文/satomi)