Sony Tablet Sレビュー! ソニーらしさがまた見えてきました

このたび発表されたSony Tablet S、米Gizmodo編集部のローズ記者が実際使ってみたうえでレビューをしています。雑誌をたたんだような変わった形のタブレットですが、その形が心地良さのポイントみたいです。

以下、ローズ記者によるレビューです。

・なぜレビュー?

何と言ってもソニー製品です。最近はPlayStation TVとか、3D対応ヘッドマウントディスプレイとかが発表されて、かつてのソニーの輝きが見えてきた気がします。Tablet Sに関しては同時発表されたTablet Pとともにソニー初の本格的なタブレットとなりますが、雑誌をたたんだような非常にユニークなデザインで、我々の大好きなソニーにふさわしいものになったようです。既存の似たりよったりなAndroidタブレットとは全然違います。

・ハードウェア

正直、一見しただけでは他のタブレットと同じように見えます。でも横から見てみると...? 内側から背表紙側にたたんだペーパーバックみたいになってて、ゆるやかなスロープ状に厚さが変化しているんです。その意図はすぐにはわからなかったんですが、厚い部分に重量のあるコンポーネントが格納されていて、重心が手の一番安定した部分に来るように設計されているんですね。Tablet SはiPad 2より5グラムほど軽い程度ですが、このように重量の配分が工夫されているおかげで実際より軽く感じるし、片手でも楽に持つことができます。さらにスロープ状になっていることで、ひざの上や机に置いたときの角度も見やすく、他のタブレットみたいなカバーがなくてもOKです。

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9.4インチで1280x800のスクリーンは反射が少なくて良いです。ただ少し暗いです。また傷つきやすいようで、まったく普通の写真撮影をしているときにしっかり傷をつけてしまいました。他のタブレットでは、もっと悪い条件でも傷ひとつ付かなかったのにです。5メガピクセルのリアカメラはびっくりするくらいきれいです。それ以外の内部パーツは他のAndroidタブレットとほぼ同じのようですが、フルサイズのSDカードリーダーが付いています。

ビルドの質はいまいち満足いかないものです。ものすごくプラスティック感があり、簡単にゆがんでしまいます。パーツも(多分動いちゃいけないところが)若干ぐらぐらします。さらにスクリーンまで、力をかけるとすごくしなってしまいます。多分薄めの、ちょっとチープなガラスを使って重量を減らしているんですが、もし落としたりしたら粉々になってしまいそうな感覚です。ゴリラガラスではなさそうなのが残念です。バッテリーライフは素晴らしく、充電なしで普通に何日も使えたので、この点には不満なしです。

・ソフトウェア

ソニーはこのタブレットではHoneycomb上にカスタムソフトウェアをたくさん載せています。DLNA対応のテレビ(またはその他のデバイス)を持っている人なら、手持ちのメディアをそこに飛ばして楽しむことができます。つまりタブレットからテレビに対して動画をストリーミングしたり、DLNA対応ステレオに音楽をストリーミングしたりできるということです。ただ、タブレットで遊んでいるゲームの画面をテレビにミラーリングすることはできません。

赤外線ポートを使うと、タブレットをユニバーサルリモコンとして使えるようになります。セットアップは簡単で、動作もしっかりしているのには感動しました。

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ただ、良いところばかりではありませんでした。Webページの読み込みを速くするためのQuickViewという機能があるのですが(サーバーサイドで圧縮して速くするようです)、Tablet Sがサイトのモバイルバージョンばかり読み込もうとするので、実際どうなのかはなかなか試せませんでした。また、アプリドロワーの上にかぶせたスキンがすごく見づらいものでした。明るい白で、スクロールするとさらに読みにくくなり、これはかなりマイナスポイントでした。またアプリに「Favorites」があり、これは多分もっとユーザーフレンドリーなホームスクリーンにするつもりだったようなんですが、そうはなっていません。

また、プレイステーションの懐かしいゲームで遊ぶのをすごく楽しみにしてたんですが、もともとタッチスクリーン用に作られたゲームではないので、操作がちょっと難しいです。僕のかわいそうなクラッシュ・バンディクーはたくさん無駄死にしてしまいました。

・パフォーマンス

スピードの面では、良いときと悪いときがありました。最初に起動したときは、Androidタブレットの中では余裕で最速かと思われました。スクロールはスムースだし、複雑なHDのゲームでもサクサク動きました。でも、しばらく動かして複数アプリを立ち上げていると、動作はかなり重たくなっていきました。さらに不思議な現象として、メールがつねにリアルタイムで同期されていませんでした。スクリーンが間違った方向に切り替わったり、切り替えに時間がかかったりしました。ただ、これらほとんどの問題はHoneycomb関連のようです。

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・まとめ

Tablet Sは、Androidタブレットとしては初めて「デザインされた」ように感じられるものでした。でも、デザインした人の(あるいはソニーの)理想がちゃんと実現されているかというと、それは疑問です。それでも、サムスンのGalaxy 10.1以降でベストなAndroidタブレットとは言えると思いますが、それくらいの評価でいいのかどうか...。また価格面でも、ビルドの質からすると高過ぎ感があります。ただ、価格が下がってくれば、購入検討する価値は十分にあります。何はともあれ、久々にソニーらしさが感じられるのはうれしいことです。

スペックまとめ

・スクリーン:9.4インチ 1280x800

・プロセッサー:1Ghz NVIDIA Tegra 2

・RAM:1GB

・リアカメラ:5メガピクセル

・フロントカメラ:0.3メガピクセル

・ストレージ:最大32GB

ちなみに日本での価格は、Wi-Fi・16GBモデルが4万5000円前後、Wi-Fi・32GBモデルが5万3000円前後になりそうとのことです。

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Brent Rose(原文/miho)