9/11追悼碑に刻まれた犠牲者名の配列に込められた特別な意味(動画)

9/11追悼碑に刻まれた犠牲者名の配列に込められた特別な意味(動画) 1

同時多発テロから10年―あの悲劇を今に伝える「9/11メモリアル(犠牲者追悼碑)」がツインタワー跡地に11日オープンします。

水が流れ落ちる滝のほとりに9/11犠牲者の名が刻まれているのですが、この並べ方、アルファベット順ではないんですよ。友情や職場、驚くべきストーリーで繋がってる者同士が永久に隣合わせになるよう、考えに考え抜かれた高度なアルゴリズムで並べているのです。

例えば、最上階に近い104階のカンター・フィッツジェラルド社で亡くなった704人も全員ひとつのグループ。

あの運命の日、階段で偶然出会ったハリー・ラモスさんとビクター・ワードさんのふたり(ハリーさんは87階の人たちを大勢階段まで誘導してから自分も逃げたのですが、53階付近で歩けなくなっているビクターさんを見て「ここにひとりでは置いていかない」と言って背負い、36階で崩れてきたビルの下敷きになって一緒に亡くなった方です)も一緒の場所に刻まれています。

このアルゴリズムは、メディアデザイン会社「Local Projects」とNYC在住ソフトウェア・アーティストのジャー・ソープ氏が犠牲者の遺族・友人に「特別な意味で繋がっている近い人」についてアンケートを行い、寄せられた回答1200件を基に開発しました。

仕組みはこうです。

 

まず一緒に並べてほしいと要望のあった名前と名前をつなげていって、ひとつの塊にします。AさんがBさんの隣で、BさんがCさんの隣なら、AさんとBさんとCさんはひとつのグループ、という具合に。ソープ氏はこのクラスタを「かたちが不揃いなパズルのピース」みたいなものだ、と言っています。

アルゴリズムの第2部は、これらのピースをメモリアル(慰霊碑)の壁に収める作業ですね。これは全部並べるのに1ヶ月かかりました。あとはデザイン調整...これはもうちょっとかかりました。

こうして最終的に出来上がったのは、感情に訴求するインパクトを持たせるよう創られたアルゴリズム。壁に刻まれた名前に、あるひとつのストーリーを与えてくれるアルゴリズム、です。9/11で大事な人を亡くされた方は、こちらでお名前を探すことができます。追悼碑の一般公開は12日から。

犠牲者名の配列について[FastCo Design, Scientific American]

CASEY CHAN(原文/satomi)