時価154億円相当の銀を積んだ沈没船が発見される!(動画あり)

時価154億円相当の銀を積んだ沈没船が発見される!(動画あり) 1

それは、暗く、凍えそうな2月のある日の事でした。イギリスの貨物船号Gairsoppaは避難できる所を探していましが、避難する前にナチスのU−ボートに沈められてしまったのです。船は700万オンス(約200t)の銀を運んでいる所でした。その価値は現在の相場で換算するとなんと202万ポンド(約154億円)

記録によると、船は銀の他にも1700トンのお茶、膨大な量の銑鉄も積んでいたそうです。沈没させられた時、Gairsoppa号は燃料不足のため船の集団を離れ、アイルランドのゴールウェイを目指していました。船団はシエラレオネのフリータウン(アフリカ大陸)を1941年の1月に出航しました。一緒に出発した他の30隻の船と10隻の護衛船はリバプールに2月22日に到着しています。Gairsoppa号だけが沈んでしまったのです。

海に一隻でいる船は、ナチスにとって格好の獲物でした。1941年2月16日 午前8時。ドイツの飛行機、フォッケウルフ Fw 200はGairsoppa号を発見します。およそ14時間後、ガルウェイ湾の南西300マイルの地点で、今度はVⅡB型潜水艇 U−101がGairsoppa号を発見します。

潜水艇の責任者だったMengersen中佐(top写真左の男性)は、Karl Dönitz主導の群狼作戦(無線誘導による潜水艇作戦)のスターでした。彼が沈めた船は総規模7万トン。その大部分がイギリスの貨物船でした。イギリス海軍の駆逐艦、HMS Broadwaterも沈めています。

Gairsoppa号と接触したMengersen中佐は、不意に出会ったイギリス船を沈めるために、彼の66.5mのU-ボート(14個の魚雷と26個の機雷が積まれていました。)を潜らせました。中佐はGairsoppa号の右舷側を狙うように指示し、攻撃してから20分以内に沈めてしまいました。Gairsoppa号に乗ってたほとんど乗務員(88人の船員、公務員、そして2人の狙撃手)がこの襲撃により亡くなりました。最初の一斉射撃で船を捨てた生存者を中佐はマシンガンで皆殺しにします。たった1人の生存者は襲撃の13日後にイギリスの海岸に流れ着いたR.H.Ayers 2等航海士だけです。

Gairsoppa号が沈没してから70年後、難破船引き上げを行っている企業、 オデッセイ・マリーン・エクスプロレイション社が海面の下4700mにほぼそのままの姿を保ったこの船を見つけました。

オデッセイによると、700万オンスの銀は沈没船から見つかった貴金属の中でもっとも量が多いそうです。沈没船から見つかる銀の80%はオデッセイ社が、残りの20%をイギリス政府が持っていく予定です。沈没船の回収作業は2012年から始まる予定です。

オデッセイ社の海洋考古学者 Cunningham Dobsonは、このようにコメントしています。

Gairsoppa号と同じ航海ラインで航海していた貨物船のクルーだった父を持ち、かつて貨物船で働いていたという経験もある私としては、Gairsoppa号のプロジェクトはとても個人的な意味を持つものでした。Gairsoppa号について知られている事や研究の分析や、リモートカメラで撮影された画像を分析することで、我々のチームはこの難破船はGairsoppa号である可能性が非常に高いとしました。救命ボートは船が沈む前に発進していたと見られていますが、船員のほとんどは岸までたどり着くことができませんでした。難破船を発見し、その失われた物語を受け継ぐ事で、この戦いで命を落とした勇敢な商人たちに敬意を払いたいと思います。

すごい高尚な目的があるんですね。私なんか700万オンスの銀っていうだけでワクワクしちゃいますけどね! イギリス政府の取り分が20%というのはどう捉えればいいんでしょう? 何もしてないのに持っていきすぎと考えるか、そもそもイギリス人の持ち物なんだから当然と考えるか、悩ましいです。

[Odyssey]

Jesus Diaz(原文/mio)