アレックス・オノルドの命綱なしの絶壁フリーソロは撮る方も命がけだ(動画)

アレックス・オノルドの命綱なしの絶壁フリーソロは撮る方も命がけだ(動画) 1

命綱なしで絶壁を登るフリーソロ・クライミングで今最注目の若手アレックス・オノルド(Alex Honnold)を米CBS「60 Minutes」が夕べ特集してましたけど、あのメイキングで撮影の苦労がよーーーくわかりました!

フリーソロ・クライミング」はロープも登攀具も持たず、滑り止め用のチョークの粉が入った袋とゴム底シューズ一丁で岸壁に挑む、最もピュアなスタイルのロッククライミングのこと。

このレベルに挑む「卒業」資格が得られるクライマーは極ひと握りです。ひとつでも間違えば死が待っていますからね。支えにして登らない限りは安全具を使っていい「フリークライミング(free climbing)」とは違います。命綱は一切ありません

メイキング(下)の最初に出てくるのは、番組プロデューサーのジェフ・ニュートン(Jeff Newton)さんです。長年アフガンやイラクの戦場を取材し続けてきた人で、戦地は神経が磨り減るので数年前に山登りを始めたところ、ある日、友だちから「こいつ見てみろよ」と見せられたのが、アレックス・オノルドのフリーソロでした。

アレックスはカメラ持って戦場を駆け回るわけじゃないし、「あんな真似するやつ頭どうかしてる」って言うんだよね。でも俺らからすれば高さ2000フィート(600m)の絶壁をフリーソロで登るアレックスの方こそ頭どうかしてるよ...(笑)

一脈通じるものがあったのでしょう、ヨセミテで密着撮影に成功しました。

 

 

「60 Minutes」には一流のカメラマンが揃ってますけど、みんなマウンテンクライミングの資格保持者というわけじゃないですよね。そこでSender Filmsでアレックス・オノルドの映画を制作した経験者でアレックスのお友達でもあるコロラドのピーター・モーティマー(Peter Mortimer)さんに撮影の助っ人をお願いしました。

その彼でも「撮影は死ぬほど怖い」って言ってますよ。

最悪のシナリオは撮影中になんか落っことして、それでアレックスが死んでしまうこと。あと次に怖いのは、撮れないこと、だよね。

 

撮影で使ったカメラは計14台

地上には3台。うち1台はアレックスの動きを追う用です。途中で見失ってしまわないように、同じ壁に登った経験者のオッサンにララ・ローガン(Lara Logan)記者が現在地確かめながらカメラのモニターで登攀を追っていきます。

取り付きのところにも1台。取り付きと言っても地上1000フィート(300m)です。そこまでカメラマンがアレックスに同伴して登っていって設営しました。

あとは、。これが大変で、カメラマンたちがロープにひーひー言いながらぶら下がって登攀ルート上に4台取り付けたのですが、丸4日もかかったそうですよ?

いざ本番でアレックスが登ってきたら、カメラマンがまたひーひー言いながらロープでスイングしていってカメラのスイッチをオンにし、素早く元位置に戻るんです、邪魔にならないように。アレックスの顔が正面から2回映ってるのは、別にあの細っこい岩の裂け目にカメラマンが埋まって撮ってるわけじゃないんですね~はい~。

アレックスの腰ベルトにもひとつ取り付けて、あそこから見下ろすとどんな状態か撮りました。が、これは途中で邪魔臭くなって外されちゃったみたいね...。

こうしてできたのが以下のセグメントです。

汗ばんでくる手をなんとか騙し騙し登るところなんて...め、目まいが...カウチに座って見てるだけなのに...。

アレックス・オノルドといえばヨセミテのハーフドームを丸腰で初制覇した唯一の人として有名ですよね。番組でもチラッと出てますけど、普段着でハーフドームをフリーソロする彼の映像も貼っておきます。

[60 Minutes]

JACK LOFTUS(原文/satomi)