地球は太古、金の雨の洗礼を受けた。

地球は太古、金の雨の洗礼を受けた。 1

その希少性ゆえに古来、人を虜にしてきた金ですが、実は地球の地殻には本来あるべき埋蔵量の1000倍もの金が埋まってるんです。

なぜか?

理由はよく分からなかったんですが、このほど英ブリストル大学の研究チームが地球最古の岩石を超精密に分析してみたところ、今から2億年以上前に隕石と一緒に宇宙からジャンジャン降ってきたっぽいことが判明しました!

理論上は...地球誕生前後に存在した金やもっと重い金属(例:タングステン)は、質量も密度も高いので地球形成の過程で地球のコア(核)に粗方吸収され、地殻にはキラキラしたものが一切残っていないはず。だからコアまで掘ってもいないのに(掘れないけど)、その辺の地殻掘ればザックザク埋まってる...という今の状況は本来おかしいのです。

そこで、同大チームでは約40億年前に形成された世界最古の岩石のタングステン濃度を、もっと現代に近い岩石のタングステン濃度と比べてみたんですね。そしたらやっぱり今の岩石の方が太古の岩石よりものすごく多くのタングステンを含有していたんです。

一般に地質学的形成では金もタングステンも稀金属も似た形成過程を辿るので、タングステンがそうだってことは他もそうですから...大昔の地殻には今の地殻より遥かに少ない量の貴金属が含まれていた、ということに。

さらなる研究の結果、チームではこの変化が起こるきっかけとなったと思われるある出来事に辿り着きました。俗に言う「terminal bombardment」です。

 

なにやらシュワ映画を思わせるネーミングですが、「terminal bombardment」というのは大規模な隕石の雨(ハリケーンと言った方がしっくりくるかな)...つまり今から約39億年前に起こった大規模な隕石衝突のことを指します。

あの時は生まれたての地球の地殻に隕石が2000トン(タイポじゃないよ)分もぶつかってきて、いきなりこの世の終わり状態だったのですけど、そっかー、あれがあったお陰で地球には今我々がいろいろお世話になってる文字通りすべての金属が備わり、ネリーのグリルズこんなことなってるのね。ひとつ勉強になりました。

[University of Bristol, Nature, BBC] Image from NASA: William Moede et al

MICHAEL ZHAO(原文/satomi)