デング熱対策に遺伝子を組み換えた蚊を飼育中。

デング熱対策に遺伝子を組み換えた蚊を飼育中。  1

グアテマラで、特殊な蚊が飼育されているそうです。これは遺伝子を組み替えられたオスの蚊であり、これを放って野生のメスと交尾させて、野生の蚊の総数を減らすという目的で飼育されています。

蚊は刺されると痒いし、たしかにうざったい存在ですが、グアテマラでは蚊はデング熱を媒介するモノとしてもっと怖れられているのです。

WHOによると、デング熱の症例は1970年から四倍に増加しました。年間50万人が蚊による感染で病院にかかっているとされています。その多くが子供たちです。適切な処置がないと感染者の20%が死んでしまいます。処置があっても感染者の2.5%は死に至ると言われています。

デング熱は熱帯と亜熱帯の都市部でよく見られるとされていたのですが、最近ではその他の地域でも見られるようになってきています。WHOによると世界人口の40%の人が感染のリスクがあると発表しています。

またデング熱の大流行も起きています。2007年にベネズエラでおきた大流行では、8万の感染例、そしてその内6000例以上がもっとも重いデング出血熱という症状でした。

こういった高まるデング熱の脅威から人間を守るために、遺伝子を組み換えた蚊を用いるという考え方が注目をあびています。しかし、グアテマラの住人達の中には、この特殊な蚊に危険を感じている人もいます。遺伝子を組み替えた蚊がいったいどんな影響を環境や人間に及ぼすのか分かっていないためです。

現在、研究者たちは実験を継続しています。Scientific Americanで報告書が開放されているので、興味のある方はアクセスしてみてください。

デング熱も怖いですが、遺伝子を組み替えた蚊なんて放って自然にしっぺがえしされたら、それはそれで怖いことになりそうな気がします。

結局、どういう判断がなされることになるんでしょうね。

[Scientific American]

KRISTEN PHILIPKOSKI(原文/mio)