こんなに安くなっていた!愛好家垂涎のヴィンテージアンプ5選

こんなに安くなっていた!愛好家垂涎のヴィンテージアンプ5選 1

5年落ちのサラウンドサウンドレシーバーは5年落ちバナナみたいなもので食指動かないけど、ステレオアンプは5年経っても(25年経っても!)先月できた新品と寸分違わぬサウンドや性能が楽しめることも...ありますよね。 

音響機器は時の風化に耐える製品が多いので、オーディオ愛好家もヴィンテージのお宝探しをひとつの楽しみにしてます。オールドスクールなコンポーネントは今使っても素晴らしい音を出してくれるし、今買えば古物のステレオ関連ギアもだいぶ安く買えますからね。

そこでここでは、自分が使って最高だったヴィンテージのアンプとプリアンプを5つご紹介しましょう。未だに現役で使ってるのも2つ混じってます。eBay、Audiogonなどのオークションサイトやガレージセールで安く売ってるの見つけたら真剣に購入を考えて損はないですよ。(日本で買えるおすすめも是非教えてくださいね)


Kenwood KR-6170 "Jumbo Jet"ステレオレシーバー(写真上)

今のA/Vレシーバーの方が機能満載と思いきや。この1970年代初期の伝説のレシーバー(通称「Jumbo Jet」)には今の製品のどこ探しても決してお目にかかることのできない機能がテンコ盛りです。

フロントと真ん中にはスリープタイマーのバネ付きツマミもついてて、モーテルの浴室にあるヒートランプ・タイマーみたいに操作できます。ものすごく臭いビートが1ダース分入ってるリズムボックス内蔵。ギターやマイクを差し込めば音楽に合わせて弾いたり歌ったり。スプリングリバーブまで入ってて、これは昔のFenderのギターアンプのと同じタイプですね。設定は50W、100W、「フルパワー」から選べます。元の値段は分からない(1971年頃で14万5000円)けど、今は100~300ドルで入手できます。最近ヴィンテージ物ディーラー「Innovative Audio」に寄って触ってみたんですが、ハイエンドのA/Vレシーバーの最新の製品よりずっと素晴らしくて、話が盛り上がりました。

 

 

Carver A-400Xステレオアンプ

こんなに安くなっていた!愛好家垂涎のヴィンテージアンプ5選 2

1996年当時、安く買える本格派アンプと言えば「A-400X」でした。見た目はパッとしないけど、この下に凄まじいパワーを隠し持っているのです。チャネル当たり出力200W/8Ω、300W/4Ω、ブリッジモノ出力500W―そのすべてがたったの685ドルで買えるなんて!

THX規格準拠(当時は負荷3.2Ωという厳しいテストをクリアしないとTHXマークもらえなかった)。僕は今だにスピーカーの測定にはA-400Xを使うこともあります。15年使ってるけど動作は完璧で、5回引っ越して3つの町を渡り歩いてきたけど、ヒューズが飛んだりすることもありませんでした。今は普通で300ドル、安いと100ドルで買えるとか聞きました。オールアナログのクラスABのアンプでこんなお値打ち品たぶん他にないですよ。

Conrad-Johnson PV-2プリアンプ

こんなに安くなっていた!愛好家垂涎のヴィンテージアンプ5選 3

真空管プリアンプ「PV-2」が出たのは1980年―新しい技術が古い技術より良い音を出すとは限らないことにオーディオ愛好家が気づき始めた頃に出た製品です。PV-2(および若干修正した後継のPV-2a)が元値は分からないのですが、10年ぐらい前にマンハッタンの質屋で200ドルで売られてるPV-2aを見つけて買い、惚れ込んでしまいました。

このプリアンプから出る音には昔の温もり自然なトーンがあって、何十年経ってもこれを求めて戻ってくるオーディオ愛好家が後をたちません。ものすごく良い音が出るフォノステージまで実装されてるんですね。

唯一の難点は電源スイッチが壊れやすいこと。Conrad-Johnsonで交換用のスイッチを発注したのですが普通の25ドルのスイッチは合わなくて、量販店RadioShackでもっと良いスイッチを3ドルで買ってヤスリで削ったらなんとか嵌りました。僕の200ドルというのは破格値で、PV-2はもっと高いと思ってください。まあ、それでもPV-2aは最近eBayで500ドルで売られてましたよ。

Entech Number Cruncher 205.2デジタル-アナログ変換回路(DAC)

こんなに安くなっていた!愛好家垂涎のヴィンテージアンプ5選 4

1998年の宝。モンスターケーブルが一時期音響コンポーネント事業参入を図った時期があったのですが、これはその時できたもの。このNumber Cruncher 205.2にモンスターケーブルはR&D予算を湯水の如く注ぎ込み、著名なハイエンド音響エンジニアのDemian Martin氏とPeter Madnick氏(現在超高級品の設計・製造を手がけている)のコラボで実現しました。

Number Cruncher 205.2はデジタル出力可能な古いCDプレーヤーをなんでも素晴らしいサウンドソースに変えてしまうんですね。友だちのテリーとかは真空管のヴィンテージなオーディオシステムで未だにこれ使って、サテライトTVチューナーとか古いパイオニアのCDチェンジャーからベターな音を引き出すのに重宝してますよ。

205.2は新品で450ドルでしたから、今は100ドルで入手できるはず。これを古いDVDプレーヤー(どれも基本的にデジタル出力可)と組み合わせて使えば、iPodより安い予算で無茶苦茶ハイエンドなCDプレーヤーに!

Rotel RQ-970BX phonoプリアンプ

こんなに安くなっていた!愛好家垂涎のヴィンテージアンプ5選 5

フォノプリアンプの最安はこんなちっちゃくてかわいい製品だけど、Rotelのフォノプリ「RQ-970BX」は内部電源を実装した、素晴らしい重厚サウンドが楽しめるフルサイズのコンポーネント。正面はロゴと電源スイッチがあるだけ。後ろは入出力専用ジャック、グラウンドスクリュー、MM(moving-magnet)/MC(moving-coil)カートリッジ切り替えスイッチがあるだけ。でも必要なものはこれで全部ついてます。RQ-970BXは当時最も値ごろなフォノプリのひとつでした。なんで捨てちゃったんだろう...理由は聞かないでね(つまんない理由なので)。新品で199ドルだったので、今なら75ドル以下で見つかるはずですよ。

こんなに安くなっていた!愛好家垂涎のヴィンテージアンプ5選 6
本稿は、音響・映像業界のベストな新製品と舞台裏の情報をカバーする「Sound+Vision」からのゲスト寄稿です。

 

BRENT BUTTERWORTH原文/satomi)