試験にはガム! ガムを噛むと頭が覚醒する、でも効き目は一瞬。

試験にはガム! ガムを噛むと頭が覚醒する、でも効き目は一瞬。 1

噛んだあとはくずかごへ

ガム好きですか? よく噛みますか? 何味がすきですか? あまり考えた事ありませんでしたけど、噛むだけで飲み込まない食べ物って不思議ですよね。だけど普段は全く不思議に思わず噛んでおります。多種多様な形のガムがあり、これまたたくさんの味がある。遥か昔、ギリシャ人も息に甘い匂いをつけるために樹脂を噛んでいたというのですから、ガムの歴史は長いです。ガムとは一体なんぞや?

ガムの長い歴史には明確な理由がありました。ガムを噛むと精神活動が活発化するのです。副作用なしで頭の働きをよくすることができるとなれば、そりゃガムを噛んでしまいますよね。

セントローレンス大学の心理学者チームがガムを噛むという行為の最新の研究結果を発表しています。研究チームが行った実験は以下の様なもの。

 

159人の生徒に難解なパズルを解かせたり、ランダムな数字を読み上げて記憶しそれを逆から読む等の記憶力に関するテストを行いました。159人の被験者のうち、ランダムに選ばれた半分はガムを噛みながらテストをうけ、のこりの半分は何も噛んでいません。すると、ガムを噛んでいたグループの方がテストで大きく秀でる結果となりました。ただし、1つだけ例外があって、喋りを含むテストではダメでした。喋りテストの内容は与えられたカテゴリーに当てはまるものを時間内でできるだけ多く言うというもの。ガムに含まれる糖分はテストの出来には影響を与えていません。

この研究結果に加えて、ガムを噛むのはカフェインを摂取するよりも効果的だということもわかりました。ガムはすごい。しかし、ガムの効き目はとても短いのです。ガムを噛みながらのテスト、初めの20分は秀でた結果を残しましたが、その後はガムを噛んでいないグループとさして変わるものではありませんでした。

このガムを噛む動作が脳に与える影響はなぜか? それは現在のところ解明されていません。グルコースなんて関係ありません、だってシュガーフリーガムでも通常のガムと同じ結果がでたそうですから。研究チームが考えているのは、咀嚼には覚醒させる力があるのではないかということ。噛むと目が覚める、目が覚めれば集中できる、故にテストの結果もよくなる。しかし、この咀嚼による目覚め効果は短時間なので、集中力が失われてきた時や苦手な問題に取り組む時にガムを噛むと効果的なのではないでしょうか。

ガムにまつわる研究は他にもあります。コヴェントリー大学の研究チームが、ミントガムを噛むと驚くほど眠気が吹き飛ぶという研究結果を先月発表しました。ガムを噛むとイライラさせられることなく、覚醒し集中できるというもの。

他にもカリフォルニア大学の研究チーム行ったテストでは、133人の被験者が、半分はガムを噛みながら、半分はなしで記憶力テストを行いました。さらに半分はノイズを聞きながらというかなりストレスのかかった状態でテストを。テスト後に、被験者の心拍数や唾液中のコルチゾールレベル等、心身をいろいろチェック。ガムを噛んでいたチームの方がやはり集中力は高く、心拍数もコルチゾールレベルも高かったことがわかりました。より難解な問題ほど、リアクションのスピードもはやかったそうです。さらには、ガム噛み組の方が、機嫌もよかったというから驚き。

眠気覚ましにガムを噛む。気分転換にガムを噛む。これは気休めじゃなかったのだ!

[bakadesuyo]

Photo: Flickr/world of jan

そうこ(Jonah Lehrer - Wired 米版