宇宙最速スピードで回転するハンバーガーみたいな星、発見。

宇宙最速スピードで回転するハンバーガーみたいな星、発見。 1

ぎゅんぎゅん回転してるんです。

これまで発見された中でもっとも速く回転している星が見つかりました。そのスピードは時速100万マイル(160万km)で、太陽の自転の100倍です。あまりに速いので、上の画像右側のように、球体がつぶれたような形になっちゃってます。この星の公式な名前はVFTS 102ですが、「バーガー・スター」とでも呼びたいような形です。

バーガー・スターは、質量では太陽の25倍あります。さらにその中心付近には、これも速度によって発生するプラズマのディスクも見えます。まるでハンバーガーからはみ出たマスタードとチーズみたいです。

バーガー・スターは、銀河系の伴銀河で16万光年離れた大マゼラン雲の中にあります。その自転速度や移動の速度が普通の星とは明らかに違うので、天文学者らはこの星の起源が非常に特殊なものなのだろうと考えています。おそらく、もともとは同じ重心の周りを双子のように周回するふたつの星(連星)があり、そのうちひとつが超新星爆発を起こして、バーガー・スターが後に残されたのではないかと考えられています。

今回の発見についての論文の主著者、北アイルランドのクイーンズ大学ベルファストのフィリップ・ダフトン教授は次のように述べています。「この星は自転速度が非常に速く、動き方も周囲の星と異なっているので、特殊な起源を持っているのではないかと考えられました。」

下の画像では、バーガー・スターが現在までにたどった道筋について仮説が述べられています。

宇宙最速スピードで回転するハンバーガーみたいな星、発見。 2

1. 連星のペアが周回している

2. より大きい方の星が膨張するとともに、もう一方の星に物質をぶつけることで、回転速度を速めていく

3. 大きい方の星が超新星爆発を起こす

4. 残された高速回転する星は超新星爆発が起こった場所から遠のいていく

たしかにバーガー・スターの近くでは、超新星の残がいも発見されているのです。この仮説が完全に正しいかどうかはまだわかりませんが、ダフトン教授いわく「この仮説では、今回発見された複数の特徴的な点について説明がつくので、説得力があると思います。この星からは、非常に重い星の短命ながら劇的な生涯を垣間見ることができます。」

双子の片割れをなくした星なんだ、と思うと、ハンバーガーがちょっとさびしそうに見えたりもします。

[Hubble]

Jesus Diaz(原文/miho)