エルサレムの「ダビデの町」で謎の記号? 発見される

エルサレムの「ダビデの町」で謎の記号? 発見される 1

文字なのか、何かがはめこまれた跡なのか...。

エルサレムの「ダビデの町」として知られる地域の発掘調査で、数千年前のものと思われる石の床に刻まれた記号のようなものが発見されました。それが何のためのもので、何を意味しているのか、まだ誰にもわかっていません。でも何であれ、重要なもののようです。

V字状の記号は、発掘現場で最近発見された部屋の床に刻まれていました。その深さは約5cm、長さは約50cmです。これが何で、どんな人が作ったのかといった手掛かりは見つかっていません。この発掘調査のディレクターのひとり、イーライ・シュクロンさんは「この記号のようなものは非常に奇妙で、興味深いです。このようなものを私は見たことがありませんでした」と言っています。

調査チームでは、発見された陶器のかけらから推定してその部屋が最後に使われたのは紀元前800年前後だとしています。その時代のこの地域は、ユダ王国の支配下にありました。が、この記号がその時期に記されたのか、それともそれ以前からあったのかはまだわかっていません。

エルサレムの「ダビデの町」で謎の記号? 発見される 2

わかっていないのはこの記号の意味だけではありません。この記号が発見された施設の役割もまだわかっていません。この施設は大きく、町の井戸のすぐ隣に位置しているので、比較的重要な施設だったはずですが、具体的に何だったのかは不明なのです。

この記号がある部屋の隣の部屋には巨大な石があり、その石はユダヤ人より前の時代の祭壇か、墓を示すものだった可能性があります。でも考古学者らは「だからといって必ずしもこの場所が神殿だったと考えるのは早計だ」と指摘しています。個人的な礼拝のための部屋だったかもしれないからです。

この記号が発見された発掘調査は、現代史上もっとも政治的に微妙な位置づけのものでもあります。この現場は東エルサレムにあり、1967年にイスラエルが占領したのですが、今もパレスチナが権利を主張しています。この発掘調査はイスラエルの国粋主義的グループでイスラエルの入植活動に関わっているとされる「Elad」から資金提供を受けています。そんな背景から、この発掘調査に関しては元々「ユダヤ関連の調査に偏っている」という根強い批判があり、今回の発見は火に油を注ぐものになるのではと懸念されています。

なお、関係する考古学者らは、これが何なのかについてのアイデアをFacebookで募集(英語です)しています。本当に、何なんでしょうね...?

Image credit:AP/Sabastian Scheiner

[AP via PhyOrg]

BRENT ROSE(米版/miho)