「アップル社員を取るな」のジョブズの一声でグーグル人事のクビが飛ぶ?

「アップル社員を取るな」のジョブズの一声でグーグル人事のクビが飛ぶ? 1

シリコンバレーの7社が「互いの社員をリクルートし合わない紳士協定を結んでいた」として集団提訴された件で法廷資料が金曜公開となり、アップルのスティーブ・ジョブズCEO(当時)がグーグルのエリック・シュミットCEO(同)にメールで「社員をとるな」と諫め、シュミット氏が唯々諾々と従っていたことが分かりました。

この裁判は、エンジニア5人がアドビ、アップル、グーグル、インテル、インテュイット、ピクサー、ルーカスフィルムを相手どって起こしたもの。

ロイターによるとメールの送信日は2007年3月―まだシュミット氏がアップル役員兼務だった頃のものです。

 

「おたくの人材採用部がこういうことをやめてくれるとうれしいんだが」とジョブズは書いた。

シュミットは受信者名を伏せてジョブズのメールを転送し、「これにストップをかけてくれ。あと、なぜこういうことが起こっているのか報告をあげてくれないか?」と書いた。

これを受けグーグルの人事部長は、アップルのエンジニアに当たった社員を「1時間以内に解雇する」と返信し、こう申し沿えている。「すみませんでした。どうぞスティーブ・ジョブズにも私が謝っていたと、よしなにお伝えください」

...これにて一件落着...じゃなくて、これは違法行為! トップ同士はこれでウシシでも、社員には就業の自由がありますからね。

今回のケースでは社員をとり合わないことに加え、「報酬吊り上げ交渉には乗らない」という約束を取り交わしていた疑いもかかっています。それが本当なら紳士協定どころか、社員の待遇を不当に抑える共謀行為、ということになっちゃうんですね。

公開になった法廷書類ではパームCEOがジョブズCEOに「(社員をとり合わない取り決めは)違法の可能性がある」と伝えた2007年当時のメモや、インテルのオッテリーニCEOが書いたこんなメモもあります。

「サインした書類は何もない。僕とシュミットCEO(2007年当時)の間のノー・リクルート合意は握手の上だけのことだ。あんまり大っぴらに知られては困るよ」

む~生々しい...。刑事訴訟の方は昨年12月に各社談合しあわないことで合意し司法省と和解済みですが、こちらの民事の方は地方裁で終わりそうもない気配...和解は避けられないだろうし、こういう証拠が明るみになればなるほど和解金も跳ね上がっていくことになります...。

[Reuters via Apple Insider]

ADRIAN COVERT(原文1原文2/satomi)