まるでタイタニックのよう...イタリアの豪華クルーズ船座礁事故(動画あり)

なぜこんなことに...。

全長290メートルの大型豪華客船コスタ・コンコルディアがイタリア・トスカーナ州のジリオ島に座礁し、これまでに少なくとも5人の方が亡くなっています。4000人を超える人たちが救出されましたが、約50人がまだ行方不明となっています。事故直後の写真は、まるで沈みゆくタイタニックのように見えます。

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今回の事故ではタイタニックのように氷山にぶつかったのではありませんが、状況は似ていました。ディナーの最中、乗客たちは何かがぶつかる大きな音を聞きました。当初船長は電気系統の問題だと説明しましたが、その後緊急避難が始まり、乗客たちもライフジャケットを装着して救命ボートまで歩いて行くように指示されました。(訳注:他メディアでは「避難に関する指示はなかった」とする証言もあります。)

状況は見る間に悪化していきました。当局の説明によると、船が沈んでどんどん傾いていったために避難することも非常に困難になっていきました。トスカーナ州グロセット市当局のジュゼッペ・リナルディ氏によると、船が急激に傾き始めたために多くの乗客がパニックを起こして海に飛び込みましたが、そうした人たちおよそ150人はすでに救助されまています。

ある乗客は当時の様子を地元メディアに対し次のように語っています。「悪夢でした。まるでタイタニックのようだと感じ、もう私たちは死ぬんだと考えました。(略)真っ暗闇の中、みんなが大声で叫び合い、子供たちは泣きわめいていました。」

ジャーナリストのマラ・パルメジャーニさんも乗客のひとりで、その状況をタイタニックのようだったと言っています。彼女はライフジャケットや非常灯の中には壊れているものもあったと言います。さらに「救命ボートの準備にも手間取り、(私の乗る)ボートの操縦士も交代が必要になるくらいでした。」コスタ・コンコルディアの乗組員たちが非常事態への備えができていないことは明らかでした。

乗客の一部は、脱出に非常に時間がかかり、衝突から船を出るまでに1時間半もかかったと言います。また、乗員が「船長は状況の深刻さを知っていながらそれにしたがって行動しなかった」と言っていたと証言しています。

原文記事執筆までに4179人が確認され、うち14人が負傷しています。記録されている乗員・乗客は合計4229人でした。船のメーカーによれば、コスタ・コンコルディアは乗客3780人、クルー1100人が乗船可能です。当局は行方不明者の捜索に全力を挙げているとしています。

グロセット市の消防長官エニオ・アクイリーノ氏は、船体の両側が損傷を受けていると言っています。船のオーナーであるイタリアの会社コスタ・クロチエーレは、事故原因はまだわからないとしています。

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事故発生から2時間後に船を脱出した船長はイタリア警察によって過失致死や船の放棄の罪などので逮捕されました。グロセット市検察長官のフランチェスコ・ヴェルシオ氏によると、「船長はジリオ島に誤って接近し、船体左側が岩に衝突しました。そして船が傾き、大量の水がたった2~3分で船体に入り込んでいったのです。」

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GPSやデジタル地図技術の発達したこの時代に、しかも穏やかな地中海で、なぜこんな事故が起きてしまったのか...信じられません。

[Russia TodayBBC NewsEl MundoFox News]

Jesus Diaz(原文/miho)