逃げた船長にブチ切れる海軍...鈴なりの客...イタリア客船事故直後の通話記録と暗視カメラ映像(動画)



船長は真っ先に逃げ、女・子ども優先なんてルールは完全無視で大の男が我先にボートに飛び乗った、あの悪夢の夜。

これはイタリア沖で座礁した豪華客船コスタ・コンコルディア号の救助に一番に駆けつけた救助ヘリの1機が暗視カメラで捉えた映像です。

横倒しの船をよじ登ってボート着き場まで船体を伝って歩く、照明もほとんどない真っ暗がりを――想像するだに恐しいですよね...欧州の報道によると今日また新たに5名の遺体が確認され、死者の数は累計11名となりました。

行方不明者の中にまだ生存者がいるかもしれないということで、救助隊は爆弾で穴を開けてキャビンの中を捜索する作業に入っています。ここ数時間の間に救出されたのは、このキャビンに缶詰になっていた人たち。ドアの電動ロックが停電で開かなくなって自力では開けられなくなってたんですね...。

各キャビンには食料の備蓄もあることから、水より上で身動きとれなくなってる人たちにはまだ生存の可能性がある、と当局は見ていますが、水に浸ってる人は...地中海も冬場は身を切る冷たさですから、おそらくもう助かる見込みはなさそうです。

 

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懸命に救出に当たるダイバーたち。

逃げた船長にブチ切れる海軍...鈴なりの客...イタリア客船事故直後の通話記録と暗視カメラ映像(動画) 2
座礁の原因をつくり、乗員・船客を船に遺して逃げ、業務上過失致死の疑いで逮捕されたスケッティーノ(Schettino)船長は、まだ身柄の拘束が解かれていません。

以下の音声は、検察が公開した沿岸警備隊と船長との会話の録音。これを聞くと分かるように船長は茫然自失で、船に直ちに戻るよういくら命じても言うことを聞かず、「(ボートによる)救助活動を調整しているところだ」とノラリクラリ応じるばかり。とうとう司令官のフォーワーズが飛びます。

[会話の内容(全訳)]

フランチェスコ・スケッティーノ船長「現状、船は傾いてます」

イタリア海軍デ・ファルコ(DeFalco)司令官「そんなことはわかってる。船には人が乗ってんだぞ! いいか、みんなはしごから降りてきてる、おまえはそのはしごを反対に登っていけ! 人数確認して報告しろ! わかったか! 赤ちゃんの有無! 女! 救助が要る人数をカテゴリ別に把握してこい!。 スケッティーノ、おまえは自分だけ海から命拾いした気だろうが、これで済むと思うなよ、ひどい目に遭わせてやる! 戻れ、カッツォ(男根、くそったれ)!」

船長「いやいや、私はここからボートによる救助活動を調整しているんですよ」

司令官「なにが調整だ! そんなもん船の上からやれ! これは命令だ! おまえは船を捨てたんだ、ここから先は俺が指揮をとる! 戻れ! わかったな!」

船長「司令官...」

司令官「聞こえないのか!」

船長「いや、行きます」

司令官「だったら行け! で、電話しろ。現場にはうちの救助隊も行ってる」

船長「どこに...」

司令官「船首だ! もう死体も浮いてるって話だぜ」

船長「何体...」

司令官「知るか! それを報告するのがおまえの仕事だろ、この大馬鹿者め!」

船長「しかし、暗くてなんにも見えないんですよ...」

司令官「だからおうちに帰るのか!? 暗くなったからおうちに帰るってか!? いいからハシゴで船首にのぼって人数確認しろ! 何が必要かもな。いけ!」

結局、船員たち自らが船長命令に背いて乗客の脱出作業を始めたことがその後の調べで分かってます...船員の英断に感謝。

どうか残った人たちが無事でありますように...。

[Corriere della Sera (Italian)-1 2 and 3]

JESUS DIAZ(原文/satomi)