Twitterでいくらつぶやいてもキング牧師にはなれない(動画)

1月15日(米時間)はキング牧師の誕生日。アメリカでは毎年1月の第3月曜日を国民の祝日に定めてNYも休場にして、キング牧師のレガシーを振り返る日にしています。

人種差別のない世界、民主主義のために立ち上がろう...という彼の見た夢は貴く、今も人々の心を打ちます... が、今の人はすっかり怠け者になってしまった...。キング牧師の日にもそれらしいこと一言二言つぶやいて理解した気になってる人がほとんどじゃないでしょうかっ!?

そこで今日(米時間15日)1日、彼がどんな風に立ち上がったかを振り返るために当時の映像を貼っておきましょう。...ツイッター写真とはだいぶ趣きが異なりますね...。

 

TwitterやFacebookといった簡単にチャットできるツールにも利用価値があることは、特にここ1年いろいろな事件で明らかになってきています。エジプト革命もオキュパイ・ウォールストリートもソーシャルメディアがなかったらあれだけ急速に広まったかどうかは「?」です。

しかし突発の抗議集会や秘密警察のガサ入れの情報を140字で広める、といった使い方してる人は極わずかで、残りの外野の我々はみんなエセ。運動に片足突っ込んだだけのリツイート活動家で、イラン反政府分子の「支持」も、同性愛嫌いに対する「意識向上」も、ワニと遊ぶ猫2匹のYouTube動画に「いいね!」するのと一緒のノリでつぶやいてしまってます。

マーティン・ルーサー・キングJr.が指揮した公民権運動に加わった人たちは、違います。ちゃんと椅子から立ち上がって参加しました。人種差別主義者に野次られ、警察にボコボコにされ、変質者に暗殺される、そんなリスクを覚悟でベッドルームから外に出たんですね。何故ならそうする他なかったから。社会で最も醜い暗部に立ち向かうには、実際に外に出て立ち向かう他なかったんです。人の生き死に、投票する・しない、教育を受ける・受けない、こういったことはいくら言葉を並べても解決できなかったんですね。

今はSOPAが大問題ですよね(解説)。ただ、あれは差別ではない(いくら不評でも)ので、それほどの問題意識がないせいか、みんなクリック以上のことはやろうとしなくて、その行動力には隔世の感が...。

インターネットの検閲が問題? そう思うなら、そんなところでつぶやいてないで、どうして議員に電話かけたり、法案支持する会社をボイコット主催しないんでしょう? Facebookのステータス更新とか、SOPAがダメな理由解説へのリンクをツイートするだけでも充分助けになるのに。

イランの反政府分子を助けたい? そう思うなら、そんなところでつぶやいてないで、どうしてウェブプロキシ設定してやらないんでしょう? そしたら安全に国外と連絡が取れるのに。

ソーシャルメディアで問題意識あるフリこくぐらいなら、何もやらない方がまだ大人ってもんです。自分のプロフィール写真を緑にして黒バナー加えたり、オンライン署名に苗字カキコしたり... そんなの見る度に「学校しょってくバックパックにピースサイン入れるティーンじゃないんだからさ~」と思っちゃいますよ。

偽アクティビズムほど厄介なものないです。深刻な問題から深刻さが抜けちゃうし、ポーズを実際の行動と勘違いして、なんか社会のためにやった気になっちゃうんですからね。実際は何ひとつやっていないのに。

SAM BIDDLE(原文/satomi)