3億年の眠りから覚める森。中国の炭鉱地下から「ペルム紀のポンペイ」出土!

2012.02.24 13:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

120220_298million-yr-old-forest.jpg


中国・内モンゴル自治区ウダ区の炭鉱地下に、2億9800万年前の巨大な森が化石となって埋まってることが分かり、あまりの保存状態の良さに米・中の専門家が腰を抜かしています!

まるでヴェズービオ火山大噴火で一瞬のうちに埋まったポンペイ遺跡のようだということで、森にはさっそく「ペルム紀のポンペイ(Pompeii of the Permian)」というあだ名がつきました。

ポンペイは娼婦の館も民の叫びも噴火の瞬間そのままのかたちで地下に封印されているわけですが、この沼沢林も埋まった当時、木が1本1本どこに生えていたかまで分かるほど保存状態が良いため、このように再現図も地図も作ることができたんですねー。

ペンシルバニア大学の古植物学者ハーマン・フェッファーコーン(Hermann Pfefferkorn)教授は、まるで「タイムカプセル」のようだと話しています。

驚くほど保存状態が良い。そこに立つと、葉がついている枝が見え、その隣の枝、そのまた隣の枝、そのさらにまた隣の枝まである。目を移すと、その同じ木の幹まで見える。いやはや全く興奮を禁じえませんよ。

事実、ナポリ近郊のポンペイ遺跡のように、火山噴火当時にあった木々と植物が丸々その当時の状態のまま発見されたんですね。違うのはポンペイ遺跡はAD 79だけど、 こちらは2億9800万年前のペルム紀(二畳紀、Permian)に埋まった、ということ。
 


120220_298million-yr-old-forest_a.jpg森の広さは大体1000平米(10,763平方フィート)。重機で炭鉱地下までどんどこ掘り下げていったら、何日も空から降り注いだものと思われる夥しい量の火山灰、その下から化石化して時が凍てついた森が見つかったんですね。

これまでに木は6グループ特定されており、中には高さ80フィート(24.38m)の木もあります。内訳はフウインボク(封印木、シギラリア、Sigillaria )やコルダイテス(Cordaites)などですが、今は完全に絶滅してしまった「Noeggerathialesというタイプのグループも大きなものが発見されました。ひゃー!

古生代ペルム紀は今から大体2億9900万年前から2億5100万年前までに当たります。針葉樹や花はなく、植物はシダ類のように胞子で繁殖しており、今ある大陸も移動前のパンゲア大陸でひとつに結ばれていました。

地質学上の区分では古生代(カンブリア紀:Cambrian、オルドビス紀:Ordovician、シルリア紀:Silurian、デボン紀:Devonian、石炭紀:Carboniferous、ペルム紀or二畳紀:Permian)で最後、石炭紀の後です。

ペルム紀にはもう動物がいて、哺乳類、亀、鱗竜亜綱、祖竜の第一グループが地上で初めて咆哮を上げたのがこの時期ですね。が、地球の歴史上最大の大量絶滅が起こったのもペルム紀末(つまり古生代末)で、陸生生物の70%、海生生物の90%が死滅したものと専門家の間では考えられています。

一説によると現代も大量絶滅期らしいので我々もいつ化石になっても恥ずかしくないように生きなくちゃ...。


120220_298million-yr-old-forest_b.jpgこの後、中生代(三畳紀:Triassic、ジュラ紀:Jurassic、白亜紀:Cretaceous)が始まり、最初の真の哺乳類が進化を遂げます。翼竜(pterosaur)が初めて空を翔け、祖竜(archosaur)が地上を支配する、という順序ですね。

Pfefferkorn教授は中国科学院のJun Wang氏、瀋陽師範大学のYi Zhang氏、雲南大学(云南大学)のZhuo Feng氏と共同でこの研究プロジェクトを進めています。発見の詳しい内容は「Proceedings of the National Academy of Sciences」に掲載中。


[University of Pennsylvania]

JESUS DIAZ(原文/satomi)
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4087465454


remote-buy-jp2._V45733929.jpg