北朝鮮・平壌の早朝にただひとつ輝くものは...

北朝鮮・平壌の早朝にただひとつ輝くものは... 1

廃屋かと思うくらい、他の明かりはまったく見えません。

2012年の世界報道写真コンテストが行われ、受賞作品が発表されました。その中でも気になったのが上の写真です。これは北朝鮮の首都平壌で、金正日総書記死去の2ヵ月ほど前の2011年10月5日に撮影されたものです。

薄暗い画面の中で唯一光を放っているのは、金正日氏の父であり、北朝鮮の初代最高指導者であった金日成氏の肖像画です。街全体が、金日成像を輝かせるために持てるエネルギーすべてを捧げているようにも見えます。

時間は早朝で、撮影したボスニアの写真家、ダミール・サゴルジさんいわく「スピーカーから革命歌とプロパガンダスピーチが流れてきてみんなが叩き起こされる少し前」でした。なので、肖像画以外の明かりが消えている理由は、みんながたまたま眠っていたからなのかもしれません。でも今、北朝鮮で電力がまったく足りていないのも事実です。

下の画像は1994年から1995年にかけて衛星が捉えた夜間の光を表すものですが、北朝鮮(白い枠線で囲まれた部分)は真っ暗なのがわかります。

北朝鮮・平壌の早朝にただひとつ輝くものは... 2

この状況は約20年近く経った現在も基本的に変わっておらず、サゴルジさんが捉えた薄闇の風景は、無数にあるものと思われます...。

[World Press Photo and MSNBC、Image via Damir Sagolj/Reuters]

Mario Aguilar(原文/miho)