遺伝子ハックでヨーグルトを抗うつ剤にする方法(動画あり)

ヨーグルトで、もっと元気に?

オランダのメディアNext Nature主催のイベントで、デザイナーのトゥール・ヴァン・バレン氏が遺伝子技術によってヨーグルトに抗うつ剤のプロザックのような効果を持たせる方法を実演してくれました。

動画によれば、それは以下のようなプロセスになります。

 

1. ヨーグルトの元になるラクトバチルス菌を健康食品店などで入手して、培養

2. オープンソースのDNAコードを公開しているRegistry of Standard Biological Partsでコードをダウンロードし、研究室に送ってDNAシンセサイザーで合成してもらう

3. 1で培養した菌を遠心分離機にかける

4. 2.で入手したDNAをと3.をミックスし、遺伝子導入装置(eBayなどで500~600ユーロ≒約5万2000~6万2000円で購入可能)で電気刺激を与える

5. 4.を酸素のない環境で培養(2~3日)

これで抗うつ効果のあるヨーグルトの種菌ができ、あとは牛乳を入れて待つばかり、というわけです。バレン氏いわく、この手順に必要な道具や材料は研究者でなくても購入可能だし、DNAのコードも公開されているので、難しそうに思える構成的生物学は実は非常にとっつきやすいのだそうです。

バレン氏は他にも、鳩に特殊な細菌を餌として与えることで鳩の糞に石けんのような効果を持たせてしまうという「Pigeon D'Or」(金の鳩)プロジェクトなど、独自性の高い活動をしています。

とはいえ、生き物を簡単に作り替えられる...と言われると、都合が良いようにも、怖いようにも思えます。上手に活かしながら、どうやってきちんとコントロールしていくか、考えていかなきゃいけないんでしょうね。

[Next Nature via Scientific American]

Jamie Condliffe(原文/miho)