人食いバクテリアからインスパイアされた、物体を分子レベルでくっつける糊。

人食いバクテリアからインスパイアされた、物体を分子レベルでくっつける糊。 1

強力接着剤が指についてしまった時、それをはがすのって結構痛いですよね。でもこの糊はもっと大変な事になりますよ! だって物体を分子レベルでくっつける糊ですからね。本当に痛そう。仕組みはどうなっているんでしょうか。

この糊はオックスフォード大学の研究チームが開発したのですが、彼らは人食いバクテリアにインスパイアされたとPhysOrgは伝えています。

実際、注目したのは人食いバクテリアのタンパク質の1つで、ヒトの細胞をくっつけて侵略する時に使われるもの。「このタンパク質が特殊な所は、それ自体だけで作用を起こして、細胞をくっつけてしまう所だ」とチームのMark Howarth博士は言います。

分子レベルの糊はこのタンパク質と同じコンセプトで作られています。彼らは、あるタンパク質と出会うと、このバクテリアが出すタンパク質になるような新しいタンパク質を開発しました。

サンプルでテストした所、すごい威力を発揮したそうで、どの位すごい威力かというと、強さを測るための装置の方が、糊が剥がれるより先だったくらい...。この糊は信じられないくらい強力であると同時に、くっつくものを限定する点でも優れています。このタンパク質は自分自身には粘着しますが、他の物質には粘着しません。素晴らしい!

強力で限定的という夢のような糊を実現するのに残っている課題は、このタンパク質をどうやって他の分子と合体させて実用的するかということだそうです。何でも溶かしてしまう液体をどうやって保存するか。みたいな話ということでしょうか? 難しそうな課題です。でも、ぜひぜひ実現してほしいです。

[PhysOrg; Image: Will Fuller]

Jamie Condliffe(原文/mio)