ニュートリノ光速超えは幻...ケーブルの緩みで生じた誤差だった!?

ニュートリノ光速超えは幻...ケーブルの緩みで生じた誤差だった!? 1

まずは「ケーブルちゃんと繋がってますか?」と聞いてみる、テックサポートの基本です...。

昨年秋欧州原子核研究機構(CERN)が光速を超える粒子を観測したと発表し、アインシュタインの相対性理論がピーンチ! と騒がれましたけど、その後の調べでなんとなんとGPS装置とコンピュータを繋ぐ光ファイバーケーブルが緩んでいたせいで光速より60ナノ秒速く観測されたらしいことがわかり、世界に安堵の溜め息が広がっています。

CERNで不具合発見後ただちにケーブルを締めたところ、差はドロン...と消えてしまったのです。そう、「光速より早いニュートリノ」というのは事実じゃなかった...少なくともまだ観測には至ってない、ということですね。

あの60ナノ秒の差はデータがケーブル通過するのにかかる時間、ということで説明がつきそうですよ。

 

世界が仰天した実験

CERNは3年前から素粒子ニュートリノの塊をジュネーブにあるCERN研究所から地下経由で732km先の伊グラン・サッソ国立研究所めがけて1万6000回発射する実験を行なってきました。国際研究実験OPERA(Oscillation Project with Emulsion-tRacking Apparatus)の粒子検出器に残っていたヒットの時間を確認してみたら、到着は発射から.43ミリ秒後で、光速より60ナノ秒速かったんですね(許容誤差たったの10ナノ秒)。

でもアルベルト・アインシュタインが1905年に提唱した特殊相対性理論では「光速より速く移動できるものは存在しない」ということになってます。みんな「何かの間違いだろう...」と思って飛ばしまくったんですが、何度やっても結果は同じ。しょうがないので実験結果を公表し、同じ結果が得られる研究機関が他にあるかどうか、ないならこのような誤差が生じる原因はなんなのかという辺りを世界中の科学者に一緒に考えてもらおうとしたんですね。

CERNは一応、5月に再度実験を行なって確かめる必要があると話してますが、これにて一件落着になりそうなムード。灯台元暗しですね。

ああ、今ごろ宇宙のどこかでアインシュタインの原子が高笑いしてるかも...!

[Science]

(Photo Credit: Ruth Orkin/Premium Archive/Getty Images)

JESUS DIAZ(原文/satomi)