僕らの時間と宇宙の時間は違うから、僕らがアレを発見した時すでにアレは消滅していた!

僕らの時間と宇宙の時間は違うから、僕らがアレを発見した時すでにアレは消滅していた! 1

宇宙はとっても広いから。アレはとっても遠くにあるから。

わし星雲ーヘビ座に属する散開星団と参考星雲の複合天体。私たちの星から7000光年ほど離れたところにあります。そのわし星雲の中に「創造の柱」(Pillars of Creation )という暗黒星雲があります。...あったのです。創造の柱、1995年の4月にハッブル宇宙望遠鏡が星雲中央の暗黒星雲を撮影したことでその姿が発見され、高さ4光年という柱にこの名前がつきました。

さて、興味深いのは、この創造の柱はもう存在しないということ。いえ、正確には私たちが発見する何千年も前にすでに消滅していたということ。遥か昔に消滅したものを17年前に見た? これが宇宙の不思議で面白いところ。これぞ宇宙の魅力。

目の前にある海や山、パソコンやアイスクリームを見る様に、ついつい宇宙の写真も同じ気持ちで見てしまいます。今見ているこれは今そこにあるものだ、とね。今送られてきたこの写真に映っているものは今そこにあるものだろう、とね。しかし、この考えは宇宙では通用しません。私たちの生きる時間で見る物事は宇宙にはないのです。宇宙にあるものを見る時、そこには時間差が生まれます。

もちろん、その時間差は今になってわかった話ではなく、科学者達は1995年に発見された創造の柱が実はすでに存在しないことを数年の研究の後にすで確認していましたがね。

創造の柱は約6000年前に起きた超新星爆発でメッタメタに破壊されてしまいました。その超新星が爆発する様子を、私たちは天体望遠鏡を使ってみることができます。あれ、6000年前の爆発を? そう、我々の時間ではまだ爆発の衝撃が創造の柱にまで届いていないのです。これから約1000年後、創造の柱に衝撃が届き破壊されていく様子を見ることができます。宇宙の時間では遥か昔に起きたその出来事を、私たちの時間では今からさらに1000年先の未来で見る。まるでこれから起きる未来のように、です。

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...頭がこんがらがってまいりました。過去が未来に? これが宇宙の時間と私たちの時間の差。宇宙でとられたデータは、光が旅して地球に運んできます。が、いくらスピードに自信のある光でも、広大な宇宙を駆け抜けてくるのにはそれ相当の時間がかかります。つまり、私たちが地球でその画を見る時には、その画の出来事はすでにかなり過去の出来事になっているということ。地球から遠ければ遠い出来事ほど、私達が目にする時には昔々の出来事になっているのです。

宇宙時間を考えてみれば当たり前のことなんですけどね。でもやっぱり、どこか過去が未来になるような、タイムトラベルするような、なんだか不思議な気持ちになるじゃない? だから宇宙は魅力的なんですね。

Images by NASA via Wikipedia via Photographs of the Brain via Petapixel

そうこ(JESUS DIAZ 米版