脳の信号から、心の声が読み取れました

脳の信号から、心の声が読み取れました 1

大きな一歩です。

ある新しい実験で、コンピューターを使って脳の活動を言葉に変換することが可能だということが判明しました。脳内の信号を元に、その脳の持ち主の頭の中にある言葉を再現できる...つまり、心を読めるようになったのです!

実験ではすべての言葉が完ぺきに読み取れたわけではありませんが、そこはあまり重要じゃありません。この技術がもっと進めば、話すことのできない人でも、言葉を思い浮かべるだけでそれを声に変換できるようになるんです。

「この技術を使えば、会話を補助するような人工機器を開発できます。それは会話のできない症状を持った人にとって素晴らしいものになるでしょう。」カリフォルニア大学バークレー校のヘレン・ウィルス神経科学研究所ディレクターで研究チームの上級メンバーであるロバート・ナイト氏が、ガーディアン紙に語っています。「10年後には、人工股関節と同じくらい一般的なものになっているでしょう。

実験では頭蓋骨上部を除去された15人の患者が参加し(大丈夫、この処置はこの実験用ではなく、すでに何らかの理由で頭蓋骨上部のない人たちがこの実験に参加したのです)、彼らの脳の表面全体に電極が細かく装着されました。

実験参加者はその後5~10分ほど一連の言葉が再生されるのを聞き、その間脳の活動が記録されていました。言葉を聞いているときの脳の信号がソフトウェアによって解析され、それを元に聞き取った言葉の音が再構築されました。その結果、「structure」「doubt」といった単語はしっかり認識可能な程度に再現できていました。

現在のところ、脳内の言葉を再現するには脳の信号を捉える必要があり、そのためには脳表面に触れるという大きなハードルがあります。でも、これがもっとハードルの低いプロセスで可能にならないとも限りません。心の中で思った言葉を声にできる機械の実現が大きく近づいたようです。

[PLoS BiologyThe Guardian;Image:dierk schaefer]

JAMIE CONDLIFFE(原文/miho)