位置情報にメモを付けられる、Pinwheelってどんなもの?

位置情報にメモを付けられる、Pinwheelってどんなもの? 1

世界中がメモだらけになる予感です。

僕は2ヵ月ほど前、Flickrや意思決定支援サービスのHunchを立ち上げたカテリーナ・フェイクさんたちから新しいサービスのプレビューへの招待メールをもらいました。彼女は今すごく才能あるデベロッパーやデザイナーやWeb周りの面白い人たちを集めてその新サービスを作っています。

その新サービスがFlickrのような写真共有サイトでも、Hunchのようにリコメンデーションをするサービスでもないことはわかっていました。それは立ち上げ当初は「Knotes」、現在は「Pinwheel」と呼ばれているサービスです。

Pinwheelってどんなもの?

その後正式な発表があり、Knotes改めPinwheelは、ジオタグ付きメモ(notes)のFlickrみたいなものであることが公開されました。位置情報をベースにして、メモを集めたり共有したりできるサービスです。

位置情報ベースのサービスやアプリは面白いですし、長い間興味を持ってきました。Pinwheelは、僕がずっと使ってみたいと思っていたものです。特定の場所についての情報を受発信するサービスで、なおかつ、チェックインとかゲームといった特定のアクションにひもづいていないものです。

僕はPinwheelをMacBook AirとiPhoneで使って2ヵ月になりますが、良くできているし、これからもっと良くなると思います。今はベータ版でバグもあって未完成ですが、しっかりしていて有望感にあふれています。新サービスとしては、1年ちょっと前にInstagramに初めてログオンしたとき以来の好感触です。

何ができるの?

Pinwheelにおけるメモは、ビンに入れたメッセージみたいなもので、新しい出来事も過去のメッセージも見られます。使っていると、自分の友だちについてより深く知ることができます。友だちにとって楽しいこと、つらいこと、情熱を持っていること...。また、位置情報を介して見知らぬ人を知ることもできるし、自分が生きている世界についてより意識的になったり、自分の世界を友だちとシェアしたりもできます。

主な機能はこんな感じです。

  • 特定の場所にタグ付けたメモを残すことができる。
  • テキストも画像もメモとして残せる。
  • メモにタグ付けしてタグで検索が可能。
  • メモの公開・非公開設定が可能。
  • メモの公開設定は、誰でも・友だち限定・任意の誰かのみ、といった段階的な設定が可能。自分だけがあとで見られるように設定するのもOK。(たとえば、「奥さんがこの場所で見て気に入っていたライトを、次回自分ひとりでここに来たら買う」といったメモ)
  • 他の人が自分宛てのメモを残すことも可能。
  • 自分の家と職場の位置情報をPinwheelに登録しておけば、家や職場の場所を公開していなくても、他の人が家や職場にメモを残すことが可能。
  • 他のユーザーをフォローして、その人たちのメモを見ることができる。
  • 広告主は位置情報ベースの広告(スポンサードメモ)の配信が可能。

どんな風に使うの?

サービスを立ち上げたフェイクさんはさすがにたくさんメモを持っていて、ほとんどはきれいに書かれたものです。でも、もっとカジュアルに、ひらめいたことを書いたものもあります。僕自身も同じように使っています。たとえば、クウェートを旅したときの記録を長く書いたものもありますし、新年にふと思ったことを書き留めたりもしています。

非公開のメモも便利ですが、他の人が書いたメモを読む方が面白いです。少なくとも3種類の見方があって、場所ごと、友だちごと、タグごとに見ることができます。これまでのところ、僕はそれぞれの方法で便利に使えています。

電話のホームスクリーンにこのサービスへのショートカットを置いていて(モバイルWebアプリとしても良くできています)、新しい場所に来たらそれを開きます。すると、まるでその場所の秘密が明かされるようにいろんな情報やアイデアに触れることができます。ニュースのメモを残す人もいます。近所で火事にあって黒焦げの建物のそばでは、その火事の裏話を読むことができました。もしくは「ハイウェイ・ワンで一番の隠れビーチ」のような、場所に関するTipsであることもあります。また、非常に個人的な内容のメモもよく見られます。

友だちが書いたメモでは、それぞれの生活や打ち明け話や、良かったこと悪かったこと...などが読めます。

それから、タグでメモをたどるのも面白いです。「食べ物」タグで検索して場所でドリルダウンすると、近くにある食べ物のお店を探すこともできます。もしくはバケーションスポットを見つけたいときは、「ビーチ」タグをチェックしても良いですね。

これからどうなる?

全体的に、このサービスはまだ開発の途上です。それでもプライベートベータが2月16日に始まったことで、ユーザーベースはすごく広がりました。みんながPinwheelをいろいろな使い方で使うようになり、その中には予期されてないような新しい使い方も出てくるでしょう。

多くの人がラップトップや電話を開いて自分の周りに何があるかをチェックしたり、自分自身で何か書いたりし始めることでしょう。Pinwheelは、会話したりゲームしたり自分を世界に表現したりするのに使われ、また世界について知るためにも使われるでしょう。まったく知らない場所に行ったときに使うのも素晴らしいでしょう。それに、よく知っていると思っている場所についても、実は全然知らないことも多いのです。位置情報をツールとして、おもちゃとして、宝箱として使うというアプローチにおいて、Pinwheelは非常に正しいと思います。

より多くの人が使うようになれば、より便利で面白いものになります。世界中の場所に、みんながどんどんメモを残していったら...と思うと、ワクワクします!

[Pinwheel]

Mat Honan(原文/miho)