米Gizmodoによる Sony Tablet P レビュー。

「フルサイズのタブレットがポケットに入ったら素敵じゃない?  

Sonyのタブレットならできるらしいよ。」「すごいね。どーやったの?」「タブレットを真ん中で分割して折れるようにしたんだよ。」

「ふーん、なるほどねー。って待って。それ本当に使いやすいの?」ということで、SonyのTablet Pを米Gizmodoの記者 Brent Rose が使ってみた雑感をご紹介します。

 

Sony Tablet Pってどんなもの?

Tablet Pはフルサイズのタブレットをより持ち運びやすくするためのSonyの挑戦の第一歩です。よりポケットに入りやすいと言った方がいいかもしれません。初代PlayStationのゲームができ、Sonyのビデオ配信システムやソニールームリンクに対応していること等が特徴です。

 

使ってみて

 

Tablet Pはクラムシェルデザイン。通常のタブレットのような大きい画面の代わりに、5.5インチの画面が2つついています。それぞれの解像度は1024×480。2つの画面はヒンジで接続されています。見た所、すごく頑丈そうな接続です。2つの画面の間のは1cm程度の何もディスプレイできない所があります。1つの画面として見ると真ん中に太い黒いバーが入っている感じです。この線も含めた画面の大きさは5.125インチ×4.94インチ(13cm×12.6cm程度)。すごく正方形に近い形です。畳むとつぶされた楕円柱みたいな形になります。ボディはプラスチックです。

2画面であることに最適化されているアプリもいくつかあります。「すごくいい!」レベルから、「まぁまぁ便利かもになるね。」レベルまで2画面による良さの程度は様々ですけれど。クラッシュ・バンディクーなどプレステゲームのいくつかは下の画面はコントロール画面として、上の画面をゲーム画面として使うようになっています。また、プリインストールされているReaderアプリでは、タブレットをタテ持ちすることで真ん中の黒いバーを本の閉じ目のように扱っています。プリインストールされているsonyアプリはだいたい2画面対応となっています。

ではそうじゃないアプリではどんな事がおきるんでしょうか。2画面を1つの大きい画面としてみなすか、あるいは1つの画面のみを使ってもう一方は使わない、という風になります。2画面を1つの大きい画面とすると、正方形に近い画面になるのでサイドが見えない事と中心にバーがある事が結構悩ましい問題を生んでしまいます。OSはAndoroid 3.2(Honeycomb)です。

 

気に入った点

 

ポケットに入る所!  ジーンズのポケットだとちょっと快適とは言えないでしょうが、ジャケットとかコートのポケットには楽々入ります。重さも372gと軽いです。既にSonyのコンテンツ配信サービスを使っているなら、Sony Music Unlimited(訳者注:日本では未対応)やSony Video Unlimitedにアクセスできるのも魅力的です。アプリ関連で言うと、メールアプリやGmailでは下の画面がキーボードになるので使いやすいです。カレンダーアプリは使いやすかったですね。バッテリーが取り外せるので、予備の充電池を持っておく事もできます。

 

気に入らなかった点

 

うーん、どこから始めましょうか。僕が気に入らなかった所は他の製品との差別化として売りにしている点、つまりダブルスクリーンです。これはかなりがっかりさせられました。いくら2つの画面をくっつけて大きくなるって言ったって、真ん中に太い黒いバーがあるんです。これを無視することはできません。それにvideoアプリを起動していて、再生ボタンなどのコントロール画面が片方に、映像自体はもう片方にあるって状態、いいと思いますか?コントロールのための部分が映像と同じ比重っていうことですよ。これはよくないです。これだったら携帯でみる方がいいです。携帯の方が軽いし。コントロールに必要な部分はいじって数秒後にフェードアウトしますしね。あと、片方の画面で1つのアプリを起動して、もう片方で別のアプリを起動することはできません。これだとダブルスクリーンの良さもほとんど活かせませんよね。

加えて、Tablet Pの画面はちょっと暗いです。太陽光の下だと読み辛いですね。

僕はTablet Pはゲーム機としてすごく期待していましたがそれも期待外れでした。ダブルスクリーンに対応しているゲームはほんの一握りです。Tank Heroのようにコントローラーが画面の外に出る事で操作しやすくなったゲームもいくつかありますが、タッチパネルの感度があまりよくなくてイライラさせられます。それにタブレットでゲームする魅力ってやっぱり大画面なんですよね。それをバーで切ってしまうのは良くない。初代プレステのゲームのクオリティコントロールもされていないし、それが6ドルするというのもピンときません。もっとハイクオリティのデームがもっと安い値段で市場にでているわけですから。侍の敵討ちとかShadowgunのような素晴らしいゲームを遊んでもは普通のタブレットほど楽しくありません。画面が小さいのも嫌だし、引き延ばされて真ん中で分割されているのも嫌だし。内蔵スピーカーも小さくてあんまりよくありません。

それからパフォーマンスにもがっかりでした。Tablet Pは2011年に発売された多くのタブレットに搭載されていた1GHzのNVIDIA Tegra 2 モバイル プロセッサを搭載しています。通常のタブレットなら問題ないはずなんですが、なんか動作が悪いんですよね。2つの画面を扱っているからかもしれないし、sony独自のUIのせいかもしれません。今までに扱ったAndroidタブレットの中でも一番動きがもっさりしていましたね。フリーズしてしまうので、このレビュー記事を書くのに予定よりずっと時間がかかりました。

それから、通常使っている時にはそこまで電池の減りも激しくないのですが、スタンバイ状態でも電池の減りが激しいのも問題です。ちょっと軽くゲームをやって置いといたら、24時間持たなかったんです。その間に行ったことと言えば、Gmailとカレンダーの同期だけなのに。Facebook、Twitter、RSSとかはやってません。いくらバッテリー交換できてもこれはちょっと。(訳者注:現在は改善されているそう。)

Wi-fiもすぐ切れちゃうし、内蔵のメモリは4GB、差し込んだMicroSDは2GB(ここはもちろんもっと大容量のを差すこともできます。)だったので、すぐ容量に到達してしまいました。

こんな感じですかね。

 

Sony Tablet Pは買い?

 

買わなくていいと思います。僕は、150ドルだったとしても要らないっていうかもしれません。実際の値段は、AT&Tと2年間契約して(回線料だって馬鹿になりません。)本体価格が400ドル、契約なしだと550ドルですからね。(訳者注:米国での話。日本ではソニーストアだと62,880円で販売。)

Sonyがタブレット業界で他の会社と違う事をやろうとしている姿勢はすごい好きです。でもこれはちょっと失敗じゃないかと思います。画面は携帯の画面に比べてそう大きいというわけではないし、持ち運びしやすさは携帯の方が優れています。電話もできませんし。もしコートのポケットにはいるタブレットを持ちたいなら7インチの薄型タブレットをオススメします。

このデザインが成功するためには、画面に縁がない事が不可欠です。おそらくは生きている間に、縁なしの画面も一般化するようになるでしょうから、そうなった時にに期待しましょう。それまでは買わなくていいと思います。

だそうです。思った以上に酷評でした。逆にかなり好意的なレビューも見つけました。こちらです。Sony Tablet Pをよりよく知りたい方はこちらも読んでみると中立的に見れるかもしれません。

Brent Rose(原文/mio)